英国のレガタム研究所は10月下旬、2013年版の「レガタム繁栄指数」を発表した。
この指数は、142の国を対象に、「経済・起業家精神・政治状況・教育・健康・安全・個人の自由・社会資本」の8カテゴリーを評価するものだ。総合首位はノルウェーで、最も繁栄した国としての地位を5年連続維持している。英国は2012年の13位から16位に後退し、オーストリア(15位)、ドイツ(14位)、アイスランド(13位)の後塵を拝することとなった。
日本は22位から21位に上昇(2009年は19位、2010年は18位、2011年は21位だった)。日本は、経済カテゴリー(5位)と健康カテゴリー(6位)の評価は高いが、「個人の自由」カテゴリーが48位と低い。アジア地域の総合評価では、シンガポール18位、香港19位、日本21位、台湾22位、韓国26位、マレーシア44位、中国51位となっている。
レガタム研究所の報告によれば、英国は経済カテゴリーで28位であり、「仕事を探しやすい」と考えている英国人はわずか10%しかいないという(日本は17.8%、世界平均は33.8%)。
米国は総合11位だが、経済カテゴリーでは24位となっている。英国と米国の両国が後退している理由は、多くの点で共通している。投資の少なさ、輸出競争力の下落、それに失業率の高さだ。両国の後退は、2008年以降、欧州と北米では経済成長がほとんど起こっていないという事実を反映したものだ。
他のいくつかの先進国と比較すると、米国の経済は以前より健全になり始めているようだ。英国については、一部の経済指標が最近になって改善しているものの、同じことが当てはまるかどうかは確かではない。
The top 20 most prosperous countries in the world for 2013, according To Legatum
- Norway
- Switzerland
- Canada
- Sweden
- New Zealand
- Denmark
- Australia
- Finland
- Netherlands
- Luxembourg
- United States
- Ireland
- Iceland
- Germany
- Austria
- United Kingdom
- Belgium
- Singapore
- Hong Kong
- France
[Asa Bennett(English) 日本語版:佐藤卓、合原弘子/ガリレオ]
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