自民党の石破幹事長は16日、東京都内で記者団の取材を受け、原発の新規建設に関し「再稼働がよくて新設が駄目というのは理論的に成り立たない」と述べ、必ずしも否定しない考えを示した。また、石破氏は「新設をこれから先、積極的に行っていくということではない」としたうえで下記のように述べている。NHKニュースが報じた。
石破幹事長は、今後のエネルギー政策について「まずは今ある原発の安全・安心を確保したうえで、再稼働することからやっていかなければならないが、再生可能エネルギーの比率が上がっても、エネルギーの安全保障の観点から原発を新設することは全面否定しない」と述べました。
そのうえで石破氏は「福島での事故を踏まえて、さらに安全性の高い原発が可能になれば新設ということになる。『再稼働がよくて新設がだめだ』というのは、理論的には成り立たない話だ」と述べ、安全性の確保を前提に、今後、原発の新設を検討することもありうるという認識を示しました。
(NHKニュース「『再稼働よくて新設だめ 成り立たず』」2013/11/16 15:34より)
また、石破氏は原発即ゼロを主張する小泉純一郎元首相の発言を受けてコメントした。MSN産経ニュースが以下のように報じている。
原発即ゼロを主張する小泉純一郎元首相の発言を受け「歯切れの良さに国民が賛同している状況は無視できない」と述べ、平成27年春の統一地方選で脱原発が争点になる可能性に言及した。ただ「自民党内で即ゼロに賛同するのは数人ではないか」との認識も示した。
(MSN産経ニュース「原発新設を否定せず 石破・自民幹事長」2013/11/16 17:19より)
時事ドットコムによると、石破氏は、放射性廃棄物の最終処分場に関し、政府が主導的な役割を果たすべきだとの考えを示したという。
原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場の選定方法に関して「国があらゆる知見を使い、こういう地域がふさわしいと決める。それがこれから求められるのではないか」と述べ、地方自治体の誘致を待つのではなく、政府が主導的な役割を果たすべきだとの認識を示した。
(時事ドットコム「最終処分場選定、政府主導で=石破自民幹事長」2013/11/16 15:33より)
Twitterではもんじゅ君が「自民党さんは公約では「ゆっくり脱原発」だった気がするけど…。」と発言するなど、さまざまな声があがった。
※「再稼働がよくて新設が駄目というのは理論的に成り立たない」という石破氏の発言について、読者の皆さんはどう考えますか?コメント欄にご意見をお寄せください。
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