ハフィントンポスト各国版11月7日のスプラッシュを紹介します。スプラッシュとは、ハフィントンポストのトップ記事のこと。イギリスでは、戦没兵士を追悼する意を表す「ポピー」をめぐって、イスラム教徒のコミュニティで議論が巻き起こっています。
パキスタンの少女マララ・ユスフザイさんがイスラム組織タリバンから殺害予告を出されていることに「驚きはない」と発言するなど、過激な言動で物議を醸しているイギリスのイスラム聖職者アンジェム・チョウダリー氏をめぐって、新たな議論が巻き起こっています。
11月11日の休戦記念日(第一次・第二次世界大戦の死者を追悼する記念日)には、人々が赤いポピーを胸につけて戦没兵士に追悼の気持ちを表します。チョウダリー氏は今週初め、イスラム教指導者たちに対して、イスラム教徒たちにポピーを「業火で焼いてしまうように」促しました。第一次世界大戦は、イスラム世界のオスマン帝国が連合国に敗北し、分割された忌まわしい出来事という認識が背景にあるようです。
しかし、エスニック・マイノリティ・ブリティッシュ・サーベイ(EMBES)がオックスフォード大学の出版部門「オックスフォード・ユニバーシティ・プレス」で発行した最新の調査では、53%のイギリス在住パキスタン人、46%のイギリス在住バングラデシュ人がポピーを身につけると回答しました。この2つのコミュニティだけで、およそ80万人のイスラム教徒がポピーを身につけることに賛同しています。
イギリス国内には270万人のイスラム教徒がいますが、彼らの2/3近い人々がポピーをつける意志を示した形です。
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