旭日旗を連想? 韓国で日本代表新ユニフォームが波紋を呼ぶ

サッカー日本代表が、来年6月に開幕するFIFAワールドカップブラジル大会で使用する、新ユニフォームのデザインが韓国で「旭日旗に似ている」と波紋を呼んでいる。

サッカー日本代表が、来年6月に開幕するFIFAワールドカップブラジル大会で使用する、新ユニフォームのデザインが韓国で波紋を呼んでいる。まだ正式発表はされていないが、スペインのサイトで公開された画像には、左胸のエンブレムから放射状に透かし模様が入っている。画像が本物かどうかは不明だが、スポニチでは「“ライジングサン”を連想させる」としている。

日本代表がW杯ブラジル大会で着用する新戦闘服の最大の特徴は背面肩付近の横ラインだ。現ユニホームの前面中央部に入っている「絆・結束」を意味する縦ラインから移行。国歌斉唱や円陣で肩を組む際には全選手のラインが1本につながり、より強固な結束を表現できる。関係者は「正式発表前なので細かいコンセプトなどは言えない」と語ったが、東日本大震災からの復興を意識して作製された現モデルを引き継いでいるとみられる。胸のエンブレムから放射線状の透かし模様、ソックスには赤いグラデーションが入っており、明るい未来を照らす“ライジングサン”を連想させる。

(スポニチ「日本代表新ユニは“ライジングサン”12月に正式発表を予定」より 2013/10/16 06:00)

このデザインが、「旭日旗」に似ているとして、韓国メディアの国民日報は、以下のように報じている。

旭日旗は第2次世界大戦で日本帝国主義が使用した戦犯旗だ。新ユニフォームの公式発表はない状態だ。ただこの媒体が公開したユニホームをそのまま使用した場合、アジアはもちろん世界的な論議を呼ぶとみられる。

ソーシャルネットワークサービス(SNS)の我が国のサッカーファンは怒った。サッカーファンたちは「日本が旭日旗ユニフォームを着る場合、アジアへの挑発と受け止めざるを得ない。少なくともアジアサッカー連盟、さらには国際サッカー連盟レベルの措置が必要だ」「ドイツ代表チームがナチスの象徴であるハーケンクロイツを使用するのと違わないという事実を世界に知らせなければならない」と言った。

(국민일보 쿠키뉴스「“이걸 입고 월드컵 출전한다고?”… 일본 축구대표팀 새 유니폼 ‘욱일기’ 논란」より 2013/11/6 22:24)

ユニフォームのデザインと旭日旗が似ているかはともかく、日本政府は旭日旗の使用を「問題ない」とする見解を作成している、と8月に産経新聞が報じている。

韓国内で「軍国主義の象徴」「戦犯旗」と決めつけ、敵視する傾向が強まる旭日旗について、日本政府が「使用は問題ない」との認識を示す見解を作成中であることが5日、分かった。旭日旗は、日の丸(日章旗)と並んで日本を象徴する旗であり、自衛隊も長く使用し、国際的にも広く受け入れられている。政府は、旭日旗の意義を内外に改めて示し、韓国内の反日的風潮を牽制(けんせい)する狙いがある。

(MSN産経ニュース「旭日旗使用「問題なし」政府、見解作成へ 韓国の反日ナショナリズムを牽制」より 2013/08/06 08:27)

この報道について、ハフポスト日本版には「旭日旗が不適切という考えがおかしい」「国益のため正当性を訴えるべき」「マナーとして使用を自粛すべき」「問題になる旗をわざわざ振る必要があるのか」といった意見が集まっていた

日本と韓国のサッカーをめぐっては、7月28日、ソウルで行われた日韓戦で、伊藤博文を暗殺した安重根の幕が会場で掲げられていたことが問題になったほか、ロンドンオリンピックでは韓国選手が竹島の領有権を主張する紙を掲げたことなど、たびたび両国の意識の食い違いが表面化する場となっている。

ソウルで28日夜開かれたサッカー東アジア杯の日韓戦で、韓国側の観客席に、初代の韓国統監だった伊藤博文を暗殺した安重根(アンジュングン)の肖像の巨大な幕や、韓国語で「歴史を忘れる民族に未来はない」とする横断幕が掲げられた。歴史認識をめぐって日韓関係がぎくしゃくする中だけに、波紋を呼ぶ可能性がある。

(朝日新聞デジタル「サッカー日韓戦で安重根の肖像 「歴史を忘れる民族に未来はない」の横断幕も」より 2013/07/29 0:22)

※日本代表のユニフォームが「旭日旗を思わせる」と韓国で問題になっていることについて、みなさんはどう思いますか。ご意見をお聞かせください。

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