バンクシーが今年10月にニューヨークに滞在し始めて以来、この謎の多い芸術家の正体について、ネット上ではさまざまな憶測が交わされてきた。
『デイリー・メール』紙は2008年、「バンクシーの顔写真」とともに、その生い立ち等を推測する記事を掲載した(顔写真は、2004年にジャマイカで撮影されたものだという)。
米ハフィントン・ポストのマリカ・ラオ記者は今回、バンクシーが以前に米国で開催した展覧会の会場として、ロサンゼルスにある倉庫を提供したことがあるジョエル・アナングスト氏を取材。アナングスト氏は、この写真の人物は本当にバンクシーだと認めた。
アナングスト氏は、2007年の『ニューヨーカー』誌のインタビューで、2006年に初めてバンクシーに会った時の経験を語っている。バンクシーは、ペンキで汚れた白いTシャツに半ズボンとスニーカーという格好だったという。だがアナングスト氏は、このインタビューでの「暴露」の結果、バンクシーとその仲間たちと「不和」になり、以後連絡は取っていないという。
なぜバンクシーは正体を隠したままでいられるだろうか。バンクシーと実際に会うストリートアーティスト関係者は実は結構いるが、正体を明かさないことがクールだと考えられているのだ、とアナングスト氏らは説明する。「バンクシーに関してクールでいたければ、絶対に彼についての話をしてはいけない」と、アナングスト氏は述べている。さらに詳しく知りたい方は、ラオ記者による記事(英文)を読んでほしい。
バンクシーは10月31日(米国時間)までニューヨーク市に滞在し、街角にさまざまな壁画を残してきた。米ハフポストのライブブログでは、その詳細情報をまとめている。以下のギャラリーは、バンクシーが今回ニューヨークの街角で描いた壁画からいくつかをまとめたものだ。
[Katherine Brooks(English) 日本語版:丸山佳伸、合原弘子/ガリレオ]
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