核兵器の非人道的なものだとして、いかなる状況でも使用すべきでないとする協同声明を、提案国のニュージーランドなど日本を含む125カ国の代表が、ニューヨークの国連総会で発表した。日本の参加は初めてとなる。47NEWSが報じた。
声明は「いかなる状況下でも核兵器が二度と使われないこと」が人類生存につながると明記した。同種の声明は過去3回出されたが、参加国数は今回が最多で日本の参加は初めて。
(47NEWS「核不使用共同声明、日本が初参加 国連委で過去最多125カ国」より 2013/10/22 09:56)
国連総会の軍縮会議を行う第1委員会において、以下のような声明を発表したという。
「核兵器は過去の使用や実験の経験から制御不能な破壊力と無差別さを持ち、受け入れがたい人道上の影響をもたらすのは明らかだ」として、その非人道性を強調しています。
(NHKニュース「核兵器不使用声明発表 日本が初参加」より 2013/10/22 06:38)
このような声明は、昨年から過去2回発表され、これまで日本は以下のような安全保障政策上の問題で参加を見送っていたが、安倍政権が今年10月に方針転換し、今回署名することになった。
日本は賛同の道を探ったが、「いかなる状況でも核兵器が二度と使われないことが人類存続の利益になる」との表現を問題視。核兵器の使用を完全排除した場合は米国の核抑止力に頼る政策と合わないと判断し、署名を見送った。
(朝日新聞デジタル「国連共同声明「核の不使用」署名へ 安倍政権が方針転換」より 2013/10/11)
唯一の被爆国である日本が過去の声明に参加しなかったことに対し、広島や長崎をはじめ各国のNGOから反発の声が上がっていた。また今回は、広島県選出の岸田外務大臣が就任以来、核軍縮の強い意欲を示し、参加に向けた調整を進めていたという。
今回の声明は、日本政府の求めに応じて声明文の原案に修正を加えたという。ニュージーランドのデル・ヒギー軍縮大使は以下のようにコメントしている。
「日本はこれまで広島・長崎の被爆体験から核軍縮に積極的に取り組んできた。今回、共同声明に参加する決定をしたのもその理由からだ。日本の行動が国際社会に認知され、日本がわれわれの仲間に加わってくれることを期待していた」と述べ、日本の参加を歓迎しました。
(NHKニュース「核兵器不使用声明発表 日本が初参加」より 2013/10/22 06:38)
※初めて日本が核兵器不使用共同声明に参加しました。核軍縮の動きについて、どう思いますか? あなたの意見をお聞かせください。
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