イギリス放送局「BBC」の野生生物シリーズ『モンスーン』の撮影でスリランカを訪れていたウィリアムズ氏は、ある日の深夜に、ホテルの外の地面に取り残されている赤ちゃんリスを発見。母親が戻ってくることを期待しながら、リスをティッシュでくるみ、木の安全な場所に置いたという。同氏のウェブサイトには、「巣から落ちたか、兄弟リスに蹴落とされたのだと思った」と、その時の様子が綴られている。「最初は、母親の元に返したいと思った」
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しかし、赤ちゃんリスの母親は戻って来なかった。ウィリアムズ氏とそのチームは、温度を感知する赤外線サーマルカメラまで持ち出して捜索したものの、同じ地域に住むリスを見つけることはできなかった。そこで同氏は、この赤ちゃんリスに「ロブ」という名前を付け、自ら世話をすることを決意した。
野生生物のレスキューセンターに勤務していた経験があるというウィリアムズ氏は、リスの世話に関する資料を読み込んで研究したという。「自分は大事な責任を負った、とよくわかっていた」と同氏は述べる。
野生に戻すまでの2週間、同氏はロブくんに餌を与え、シャツのポケットに入れて持ち歩いた(写真では、ほとんど寝ている印象があるが、それは正常なのだという)。
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イギリスに戻る日が近づき、一緒には連れて帰れないことを知っていたウィリアムズ氏は、ロブくんのために別の住まいを探すことにした。見つけたのはホテルだ。「人に慣れたインドヤシリスたちがたくさんいて、客が残した朝食を食べにテーブルまでやって来る」場所なのだという。
ウィリアムズ氏は、「ここなら食べ物もたくさんあり、信頼できる人たちがいるので安心だ。スタッフは、捨てられた赤ちゃんリスの世話に慣れていて、ゆっくりと野生に戻してくれる」と説明する。
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「小さな友達と別れることになって寂しい。一緒に過ごした時間を大切に思っている」
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H/t Daily Mail
[James Gerken(English) 日本語版:兵藤説子、合原弘子/ガリレオ]
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