金正恩第一書記の慈悲深さと力をプロモートすることにかけては何のためらいもない北朝鮮の国営メディアが、最近、このような若き指導者の写真を発表した。
一目見ただけでは、側近の幹部を相手に金第一書記が大統領のように指導している、ありふれた記事の写真のように見える。しかしエンタメサイト「Kotaku」で指摘されているように、近づいて見てみると、この写真はフォトショップ(画像編集加工ソフト)で加工しているように見える。奇妙な影(影じゃないかもしれない)を気をつけて見てみよう。
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身振り手振りを加えながら説明をしている金第一書記は、宙を浮いているように見える。
しかもどういうわけか、後方に見える病院の正面には光が当たっているに、地面には長くてくっきりとした影が伸びている。
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ちょっとうしろに下がって、もう一度写真全体を見てみよう。
金第一書記には影がないのだが、側近たちの服には濃い影が写っている。
Kotakuではフォトショップでの加工を疑っているが、他のネット上では、この変な光の当たり具合は、フラッシュのせいではないかという指摘もあると、ニューヨーク・ポストは伝えている。
北朝鮮がプロパガンダ用に公開した写真の加工疑惑はこれが初めてではない、3月に国営ニュース通信社の朝鮮中央通信(KCNA)が北朝鮮軍が行った地上侵攻演習の写真を発表したが、AFPはこの写真に「改ざんされた痕跡がある」と伝えている。
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