フィリピン南部のボホール島で10月15日午前8時12分(日本時間午前9時12分)、マグニチュード(M)7.2の地震が発生し、ボホール島やセブ島などでこれまでに93人が死亡したとニューヨーク・タイムズが伝えている。現地では余震が続いており、当局によるとフィリピンで最古の教会も崩壊したという。
ロイターによると、震源地はボホール島にあるカルメン市で、震源の深さは約56キロと推定される。フィリピン火山地震研究所のレナート・ソリダム所長は、「マグニチュード7の地震は広島の原子爆弾32個分に相当する。2010年に起きたマグニチュード7.0のハイチ大地震と比べても今回のマグニチュード7.2は地震の大きさが上回っている」と述べた。
CNNによると、15日はイスラム教の犠牲祭(イード・アル・アドハー)の初日にあたり、フィリピンでは祝日となっていた。津波の心配はないという。
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NBCニュースによると、今後も余震は続くと見られ、2600万人以上が住むセブ島と、およそ1200万人が住むボホール島では引き続き警戒を強めている。ボホール島は大理石でできた小さな山が並ぶ「チョコレートヒルズ」がある場所として有名で、ユネスコの世界遺産にも推薦されている。
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