竹刀を片手にセーラー服を身にまとった「スケバン恐子」というキャラクターで人気を博したタレントの桜塚やっくん(37=本名・斎藤恭央さん)が10月5日、山口県美祢市の中国自動車道で事故死した。男性5人が乗っていたワンボックスカーが中央分離帯に衝突し、車外に出た桜塚やっくんと砂守孝多郎さん(55)が後続の車にはねられたという。朝日新聞デジタルが報じた。
桜塚やっくんは自身がボーカルを努めるバンド「美女♂men Z」の公演のため熊本県荒尾市に向かう途中に事故に遭ったという。MSN産経ニュースが以下のように報じている。
山口県警高速隊によると、事故は5日午後4時50分ごろ発生。美祢インターチェンジ(IC)-美祢西IC間の右カーブで、やっくんはボーカルを務める女装バンド「美女♂men Z」の関係者ら4人を乗せてワンボックスカーで下り車線を運転中、単独で中央分離帯に衝突した。その後、やっくんが路上に降りたところ、後続車にひかれたという。そのまま、美祢市立病院に救急搬送されたが、同日午後6時16分、心臓破裂で死亡した。
(MSN産経ニュース「桜塚やっくんさん事故死 高速道の路上ではねられ心臓破裂」2013/10/6 6:00)
桜塚やっくんは、1999年にお笑いコンビ「アバレヌンチャク」を結成。2005年にコンビは解散し、2006年に日本テレビ系「エンタの神様」に「スケバン恐子」の女装キャラクターで出演しブレークした。同年7月に「ゲキマジムカツク」でCDデビュー。「名探偵コナン」「イナズマイレブン」などの人気アニメで声優を務めるなど活躍していた。2011年3月、前年に準強姦容疑で書類送検されていたことが発覚。2010年には所属事務所も辞めており、テレビの出演機会が減っていたが、同年に結成した女装バンドグループ「美女♂men Z」では精力的に活動していた。9月25日、桜塚やっくんは自身のブログでフランスでの海外公演を果たし、帰国の飛行機内で誕生日を迎えたことを報告していた。
ネット上では、桜塚やっくんが事故の1週間前にTwitterに残していた、愛犬シェリーへのメッセージが話題となり、事故から一夜明けた6日正午の時点で5万件以上リツイートされている。
また、桜塚やっくんが10月3日に投稿した最後のブログには、
「最近は、遠征したり打ち合わせしたり、収録したり、なんだか毎日めまぐるしく動いてます(^▽^;)
(中略)
週末は九州だし、体力残しておかんとね^ ^(^▽^;)」
などと、精力的に活動している様子が写真付きで綴られており、ネット上では本人も予想だにしなかった事故に「怖い」などの反応があった。
「エンタの神様」にも出演し、桜塚やっくんとは芸人仲間でもあった「サンドイッチマン」の伊達みきおさんがブログで以下のコメントを寄せている。
お互い『エンタの神様』で世に出して貰った芸人仲間。
桜塚やっくんの人気、ホントに凄かった。。
何度も一緒に営業も行ったなぁ。
俺ら、やっくんの前座みたいな感覚だった。熱狂的なファンも沢山いた。
まだ37歳か…若過ぎるわ。
心から御冥福を御祈り致します。
合掌
(「サンドイッチマン伊達のもういいゼ!」2013/10/06の記事より)
また、「エンタの神様」にも出演していたヒロシが「死んだら売れないよ」とコメントして話題になったほか、芸能人や声優らもコメントを寄せている。
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