航空自衛隊・百里基地(茨城県小美玉市)で9月8日、第29回目となる百里基地航空祭が開催された。曇り空の中、小雨がぱらつくあいにくの天気だったが、同基地によると約7万5000人もの観客で賑わった。
百里基地は関東地方で唯一、戦闘機部隊を擁している首都防衛の要だ。この日もF-4戦闘機やF-15戦闘機など基地所属の5種類のジェット機の飛行を一度に見ることができるほか、ブルーインパルスの曲芸飛行が予定されていた。しかし、この日は天候の問題で雲が低く、航空機の飛行はなく地上滑走が中心だった。爆音で空を飛ぶ飛行機を楽しみにしていた人々からは「え、飛ばないの?」と残念がる声が出ていた。
それでもUH-60J 救難ヘリコプターが離陸して、地上にロープを垂らしてレスキュー隊員が人命救助する模様を再現すると、雨傘を刺したりレインコートに身を包んだ多くの観客からは拍手が飛んでいた。来年には同基地で、一般非公開の航空観閲式が開かれるため、航空祭は再来年までのお預けとなる。
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