8月11日も日本各地で気温が上昇している。午後1時半過ぎには高知県四万十市で40.4度、午後2時半過ぎには甲府市で40.6度を観測し、6年ぶりに40度台を記録した10日に続き、この2市は、2日連続で40度を超えた。朝日新聞デジタルが伝えた。気象庁の発表によると全国927の観測地点のうち、午後3時の時点で、35度以上の猛暑日となったのは294地点、30度以上の真夏日となったのは700地点に上った。静岡の浜松市で39.8度を記録するなど11日の15時時点で、40カ所の地点で観測史上最高の気温を記録した。
この暑さの影響で、昨日から日本各地で、熱中症の疑いによる搬送者が相次いでいる。産経ニュースによると、10日によさこい祭り2日目を迎えた高知市では、祭り参加者や観客の男女16人が熱中症とみられる症状を訴え、病院へ運ばれた。
奈良県では、午後1時15分ごろ、広陵町の畑で、近くに住む男性(66)が倒れていると119番があったが、搬送先で死亡が確認された。県によると、男性は午前中から畑で作業をしていたという。
NHKによると、10日午後、和歌山県有田市で一人暮らしの80歳の女性が自宅で倒れているのが見つかり、熱中症の疑いで病院に運ばれたが、間もなく死亡。
また、産経ニュースによると、埼玉県は11日、さいたま市見沼区南中野の路上で倒れていた男性(60)が、10日に熱中症により死亡したと発表したという。
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今後も数日間は東日本から西日本にかけて広い範囲で晴れて、気温の高い日が続くとみられ、今後も熱中症に十分注意が必要だ。
さらに、この暑さで、広い範囲で大気の状態が不安定になっており、局地的に激しい雨や雷雨があるところもあるという。急激な気候の変化にも十分注意する必要がある。