社民党、山本太郎氏に統一会派を打診=福島瑞穂氏の党首辞任記者会見で

社民党の福島瑞穂党首は25日、衆院選および参院選の敗北の責任を取り、党首を辞任することを表明した。また、参院選東京選挙区で同党が応援した山本太郎氏との今後の連携については、統一会派などの話を既に行ったと話した…
時事通信社

社民党の福島瑞穂党首は25日、衆院選および参院選の敗北の責任を取り、党首を辞任することを表明した。福島氏は2003年の秋に土井たか子氏から党首を受け継いでから約10年間、党首を務めたことになる。

福島氏は、同日夕方に開かれた記者会見の席で、「今こそ、憲法9条、反TPP、脱原発、雇用と暮らしなど、社民党の出番だと思っている。これからも、社民党の国会議員として、常任幹事として、社民党の再生のために全力を尽くしたい。社民党のなかで貴重な女性議員でもあるので、粉骨砕身、頑張る。」と話し、とりわけ、今後行いたいこととして、次の2点を挙げた。

1点目は、全国における市民の方たちとの連携である。福島氏は、自民党が憲法改正に向けて全国で対話集会を行うと表明していることを指摘し、社民党でも全国を回って、市民のかたたちと連携して行動をすると述べた。

2点目は、2015年の統一地方選および、2016年の参院選・衆院選に向けた候補者選びについて。福島氏は、特に、女性と若者の擁立を目指し、これらの候補者を育てる塾などを作り、育てたいと話した。

「3.11、社民党が唯一、脱原発の政党でした。こういう社民党の動きがあったので、3.11後も、各地域で運動が広がっていったと思っています。脱原発に関して仲間は増えたと感じます。それらの仲間と、社民党の再生のために、とりわけ市民のみなさんと連携して行きたい。

市民のみなさんの脱原発の気持ちは本物だと思っています。それがアベノミクスや経済などの代わりに、脱原発や憲法改正を、(選挙の)最優先の課題にすることができなかった。その理由は、戦略や発信力だと思っている。

東京では山本太郎さんが勝ちましたが、脱原発が勝ったんだと思っている。社民党は公認候補を出さず、山本さんを応援をした。

これからは政策の面で連携をしていく。そこで成果を出す。脱原発、護憲、雇用の“要(かなめ)”の党としてとやって行きたい。」

また、記者から、参院選で東京選挙区から当選した山本太郎氏との連携について、統一会派だったり党の顔になってもらうなどを考えているかとの質問があると、「統一会派の話はぜひ考えて欲しいと言いました。どういう立場であれ仲良くやっていくやっていこうという話では一致している。無所属よりははるかに活動の範囲が広がるので、統一会派はどうでしょうという話をした。」と述べた。

野党再編については、「民主党やみんなの党、日本維新の会については、自民党に近い考え方であるため、自民党に対して対立軸がなく考えていない。リベラル勢力、護憲、脱原発などの考え方が近い党とは、連携をしてやっていかなくてはいけない」と話した。

なお、後任の党首が決まるまでの間、又市征治幹事長が党首代行を務める方向で調整を進めるとNHKが報じている。

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・追加:後任人事に関する情報を追加(2013/07/26 8:05)

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