民主党の細野豪志幹事長は22日、自身のツイッターで、参院選での惨敗の責任を取って海江田万里代表に辞表を提出したことを明らかにした。海江田氏らは慰留したと伝えられるが、細野氏は「多くの方から温かい励ましを頂きましたが、辞意は変わりません」と記している。
21日投開票された参院選で、民主党は改選44議席を大幅に下回り、1998年の結党以来最低の17議席にとどまる惨敗となった。公示直前に候補者を一本化した東京選挙区では議席を失った。細野氏は「幹事長は選挙の責任者。特に東京選挙区での敗北は、私に全ての責任があります」とし、辞意を明らかにした。
さらに、今後については次のように述べている。
民主党は22日、海江田氏や細野氏、輿石東参院議員会長ら執行部が党本部に集まって幹部会を開き、今後の党運営について約2時間協議した。時事通信によると、細野氏を除くメンバーは、現体制を維持して党勢立て直しに当たるべきだとの認識で一致し、細野氏に続投を要請したという。だが、細野氏は「17議席は結党以来、最も厳しい議席。選挙の責任者として責任を取りたい」として辞表を提出したと朝日新聞デジタルが報じている。
一方、続投する意向を示していた海江田氏の進退については、党内での責任論は広がらず、続投支持で一致した。海江田氏に代わる人材の不足が背景にあるとみられる。
■細野氏、菅氏の処分を提案
細野氏は幹部会で「反党行為を重ねた菅直人元首相も処分してほしい」と提案したという、と朝日新聞デジタルが報じている。自身が身を退くことで海江田氏への責任論を封じるとともに、若手を登用して菅氏の処分も併せて行うことで、党の世代交代を印象づけたいとの狙いがあるという。
参院選東京選挙区で、党の公認を取り消された大河原雅子氏を公然と支援した菅氏。参院選中、東京電力福島第一原発の事故対応を批判した安倍晋三首相のメールマガジンの記述に名誉を傷つけられたとして、記述の削除と謝罪、約1千万円の損害賠償を求める訴訟を起こしたり、自民党に対する落選運動を展開したりと、何かと世間を騒がせた。
細野氏の辞意について、ネット上では様々な意見が飛び交っている。
民主・細野氏が辞表 ツイッターで「辞意変わらず」 :これだけ大敗したのに「何もなし」では、「反省していないのでは?」と勘ぐられても仕方ない。辞任は妥当!
— Shuji Ishida (@iammrpostman) July 23, 2013
【※】参院選での敗北の責任をとって、細野氏は幹事長を辞任するべきか?読者の皆様はどのように考えますか。コメント欄にご意見をお寄せください。
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