週末になったら、風呂やトイレ掃除や洗濯など、溜まっていたたくさんのことをやろうと考えていたのに、週末が実際に終わってみたらほとんど何もしていなかった、ということはありませんか。
To-Doリストを見ながらなんとかやる気を出そうと頑張っている人は、やり方が間違っているのかもしれません。物事を達成するには、どうしたらいいのでしょうか。私たちはその答えを、ちょっと意外な人たちに求めてみました。最高経営責任者(CEO)や創設者や起業家たちです。複雑な組織を運営できる人にとっては、いつもなかなかきれいにならない部屋など、ごく小さく簡単なことでしょうから。
彼らは、ToDoリストの使い方をマスターし、ToDoリストによって毎日の行動が問題なく導かれているのに違いありません。以下の紹介から、あなたのいまの行動はどこが間違っているのか、わかるかもしれません。
早起きする
- スターバックスのハワード・シュルツ最高経営責任者(CEO)は、午前8時にはオフィスに入り、エネルギッシュに仕事を片付けていきます。シュルツ氏以外にも、たとえば午前6時前という「常識外れの時間」から仕事を始める経営者は、数え切れないほどたくさんいます。
あなたにできること:土曜日の午前4時30分に起床しなさいと言っているわけではありません。わたし自身、起きようと思ってもそんなに早くは起きられませんから。その代わりにこういうのはどうでしょう。平日はいつも同じスケジュールをキープし、毎日必要な家事はできるだけ早く開始しましょう。
作業にタイムリミットを設ける
あなたにできること:To-Doリストを作業時間でいくつかのグループに分割し、あらかじめ各作業にかかる時間を見積もって、その時間内に終わらせるようにします。もし作業が1時間(など、あなたがその作業に充てようと決めた時間)以内に終わらない場合は、そこでいったん打ち切って、あとで片付けます。タイマーをセットして作業するのもいいでしょう。多くの場合、そのまま作業を続けたくなるはずです。
難易度の高い作業を先に片付ける
- Behance社の創設者にしてCEOのスコット・ベルスキー氏は、時間の投資(使い方)について注意深く検討しています。同氏は、「エネルギーは、低いときと高いときがある」と語り、エネルギーが最も高いときに「最大の課題」に取り組むのです。
あなたにできること:エネルギーにあふれているときに、まずは、長い間後回しにしてきた大きな懸案事項から片付けましょう。1日の終わりには、洗濯や車の掃除をする気分にはなかなかなれないものです。
作業リストの順番を変えない
- グーグルの元最高情報責任者(CIO)ダグラス・メリル氏は、複数の仕事を同時進行することには否定的です。「作業内容を次から次へと変更してしまうと、さまざまなことが短期記憶から抜け落ちてしまう恐れがあります」と、メリル氏は説明しています。
あなたにできること:洗濯機に向かう途中で、テーブルの上にゲームが散らかっているのを発見しても、それを片付けようとせずに通り過ぎましょう。まずは洗濯を完遂すべきです。
可能ならばアウトソースを
- Reddit社の創設者、アレクシス・オハニアン氏は、FancyHands(一定の月額を払うと、ネットワークを介して遠隔地からさまざまな仕事を補佐してくれるシステム)を使って、作業をバーチャルアシストたちにアウトソーシングすることで、自分の時間を作り出していました。
あなたにできること:問題が生じない範囲であれば、アウトソースも考えてみましょう。芝刈りが無理と思うなら、近所の少年に有料でお願いできるかもしれません。生鮮食料品を配達してくれる「FreshDirect」などのサービスもあります。
[Brie Dyas(English) 日本語版:松田貴美子、合原弘子/ガリレオ]