緊急地震速報のメールの着信音、「ブィッ、ブィッ、ブィッ、地震です」へ

緊急地震速報のメールの着信音が、8月から変わることになった。「」という着信音のあとに「地震です」という言葉を入れる…

緊急地震速報のメールの着信音が、8月から変わることになった。11日に開かれた、気象庁の緊急地震速報評価・改善検討会で報告された。

緊急地震速報とは、最大震度5弱以上と推定した地震の際に、強い揺れ (震度4以上) が予測される地域を知らせるもの。朝日新聞デジタルは、これまでの着信音では分かりにくいという指摘があったことから、現在の「ブオー」という着信音のあとに「地震です」という言葉を入れることになったと報じている。

NHKニュースは検討会の委員を務めるNTTドコモの大槻昌弘担当部長の話として、「ブイッ、ブイッ、ブイッ」という着信音の後に音声を入れることになった理由を、動画とともに下記のように報じている。

検討会の委員を務めるNTTドコモの大槻昌弘担当部長は「緊急地震速報は一刻を争う防災情報で、聞いてすぐ分かるように音声を入れることにした。この音を聞いたら、すぐ身を守る行動をとってほしい」と話しています。

(NHKニュース「緊急地震速報の着信音 改善へ」より。 2013/07/12 3:57)

ジャーナリストの津田大介氏のメールマガジンによると、この「ブィッ、ブィッ、ブィッ」という音を開発した音環境デザイナーの小久保隆氏のはなしとして、緊急地震速報の音は、音符にできない音であること、「ブィッ、ブィッ、ブィッ」と3回音が連続することがポイントだと報じている。

「たとえば、誰かがドアを叩く時、「トン」と1回叩くのと、「トン、トン」と2回叩くのと、「トン、トン、トン」と3回叩くのでは、受ける印象は変わってきますよね。3回叩かれたら「えっ、何なの?」と思いませんか?」

(携帯電話の緊急地震速報音「ウィ! ウィ! ウィ!」に込められた意味(津田大介の「メディアの現場」vol.49より))

しかし、「ブィッ、ブィッ、ブィッ」だけではわからなかったという方も多かったようだ。4月13日に、淡路島付近で発生した地震を元に2000名を対象に実施されたアンケート結果では、68.7%の人がこの地震について緊急地震速報を見たり聞いたとし、このうち「何かわからなかった(なんだろうと思った)」と、緊急地震速報だとわからなかった人が29.7%いたという。

いっぽう、緊急地震速報自体に気が付かなかった人も30%ほどいたが、その理由に「携帯電話が鳴らなかったから」と回答する人が34.2%いた。ぜひ、設定を行なっておいてはどうか。以下に各社における緊急地震速報に関するホームページを紹介しよう。

【各社における緊急地震速報ページ】

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