日銀が8日午前8時50分に発表した6月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平均残高は前年比1.9%増(5月は同1.8%増)の465兆2826億円と20カ月連続で前年実績を上回り、2009年7月(+2.1%)以来の高い伸びとなった。
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海外でのM&A(合併・買収)や電力会社、REIT(不動産投資信託)、住宅ローン、賃貸住宅建設向けに資金需要が拡大している。
業態別では、大手行が前年比1.6%増(5月同1.6%増)、地銀・第二地銀は同2.8%増(5月同2.7%増)と伸び幅が拡大し、2012年9月(同2.8%増)以来の伸びとなった。信金は同0.0%減(5月同0.2%減)とマイナス幅が縮小した。
同時に発表された銀行の6月の預金平均残高は前年比4.1%増(同3.7%増)の592兆7441億円と伸び幅が拡大、1999年3月(同4.3%増)以来の伸び幅となった。企業の資金需要は増加傾向にあるものの、企業の滞留資金が増加しているため、預金の伸びが貸出を上回っている。
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[東京 8日 ロイター]