フィギアスケート女子で2007、2011年に世界選手権女王に輝いた安藤美姫選手(25)が今年4月に女の子を出産していたことが分かり、衝撃が広がっている。
関係者によると、出産1カ月後に練習を再開。時事通信によると、安藤選手は「新横浜プリンスクラブ」に所属しソチ五輪を目指すという。婚姻届けは出していないが、結婚時期については、今後相手と話し合うと朝日新聞デジタルは報じている。
安藤選手の突然の告白は、7月1日に放送されたテレビ朝日系の「報道ステーション」のインタビューだった。
番組で「今シーズンいっぱいで、現役を引退します。一人の女性として生きたいというわがままな決断により、4月に赤ちゃんを出産して、母になりました」と笑顔で語った。昨年10月に妊娠がわかり、出産は「最後まで迷った」というが、「(赤ちゃんに)さよならしてしまう答えを出すのは嫌だった。最初はみなさんが反対したが、自分なりに一生懸命話した。スケートよりもその子の命を選んだ」と出産を決意したという。
産経ニュースによると、安藤選手は2011年の世界選手権後、ニコライ・モロゾフコーチとの師弟関係を解消。コーチ不在を理由に2012~13年シーズンのGPシリーズを欠場した。昨年10月の日刊スポーツのインタビューでは、ソチ五輪が行われる今季限りでの引退を発表していた。
今月6月にはアイスショーで久しぶりに演技を披露。リハーサルでは「スケートに対する気持ちは前よりも大きくなっている」などと意気込みを語っていた。
この安藤選手の告白について、フィギュアスケート女子の村主章枝選手(32)は自身のブログでエールを送っている。
彼女は、女性として子供を持ち、そして再チャレンジするという
人生を選んだのかな。
素敵だね。
私は、器用ではないから、出産してから、またチャレンジということが
できないだろうと思ったから、ずっと滑り続けることを選んだ。
(中略)
どちらが正解というわけではなくて、みんな、十人十色様々な
ストーリーがあっていいと思う。
ただ、女性が子供がいても、働けるとかスポーツができるように
サポートする体制がもっと日本でもあるといいなと思う。
でないと、可能性がどんどん失われてしまう。
そういうことにも協力できるように頑張ります(^^)
(村主章枝オフィシャルブログ「すぐりふみえのぐりぐり日記」)
ソチ五輪に向けて今後、代表最終選考会を兼ねる12月の全日本選手権の出場が必須。時事通信によると、同大会の地区予選として10月の関東選手権に挑み、さらに全日本選手権の出場資格がないため、11月の東日本選手権を突破する必要があるなど、様々なハードルが待ち受けている。
関連記事