参院選モードに突入した。今回の参院選でネット選挙が解禁されるということもあり、各候補、さまざまな趣向でネット選挙を戦おうとしているようだ。
ネット選挙では、候補者は動画を使って有権者にアピールすることができる。自身の考える政策や、応援者からのメッセージなどを動画にして配信する方法が一般的だが、なかにはユニークな動画を使って自分をアピールする候補者もいる。
千葉県から立候補予定の豊田としろう氏もその一人。豊田氏は、28日午後、ツイッターでこのように呟き、動画を紹介した。
この動画が、全く、謎だ!
音が出せる環境の人は是非、音を出しての視聴が面白い。動画が終わる30秒後には、何故か名前を覚えてしまっている。
豊田氏は、この他にも、30秒ほどの短い動画を数多くアップしている。
ヴィジョンを語る動画もすぐに終わってしまうし、何故かパンダが出てくる。
これらの動画は、投票に結びつく効果があるのだろうか?
25日に行われた「新しい選挙のカタチ。」"ネット選挙"公開討論会で、ソーシャルメディア・エバンジェリストの小川和也氏は、政治家の動画戦略について下記のように話した。
「動画というと長い時間ものごとを語るとうっとうしいと思われるなかで、短い時間の中でメッセージ込めていく技術がまだ自信ないといっている人が多い。」
(「新しい選挙のカタチ。」"ネット選挙"公開討論会より 2013/06/25)
また、同討論会で、自民党衆議院議員の福田峰之氏は、動画の内容について下記のように述べた。
「動画って極めてリアルな部分。政治家は選挙というファクターをとらえると、動画って政策を訴えるよりも人間性訴える方が支持が得られやすい。だから、本音というのは政策的な本音よりも人間個人の売り込み方としての本音を語る方が動画の扱いとしてはいいと思う。選挙になると、私の支援者なんかそうですが、支援が強くなればなるほど政策で入れていない。人間性で入れてきちゃうんで、そこを動画は伝えやすいんじゃないかと思う。」
(「新しい選挙のカタチ。」"ネット選挙"公開討論会より 2013/06/25)
さて、豊田氏の動画は、有権者からどのような評価を受けるのだろうか。また、他の候補者はどのような動画戦略を行うのだろうか、ネット選挙黎明期ならでわの手探りの面白さが、出てくるに違いない。