外国人の訪問者が最も多い国はフランスかもしれないが、だからと言ってフランスが最も人気の高い国というわけではない。BBCが毎年行っている国別世論調査の結果によれば、「世界に対して最も良い影響を与えている国」の称号を今年得たのはドイツだった。
5月23日(現地時間)に発表されたこの国際世論調査は、16の国と欧州連合(EU)全体それぞれについて、世界に与える影響が「おおむね肯定的」か「おおむね否定的」かを2万6000人に評価してもらい、その結果に基づいて国別のランキングを作成したものだ。
調査を実施したのは、民間調査会社GlobeScan社と、国際政策観プログラム(PIPA)で、調査担当者は、25の国に住む調査参加者に対して、面談または電話で質問を行った。
今年1位になったのはドイツで、59%の人が「肯定的」と回答した。一方、最下位はイランで、59%の人が「否定的」と回答している。[BBC記事のグラフによると、下位3カ国はほかにパキスタンと北朝鮮]
日本の投資銀行である野村ホールディングスのアナリスト、アラステア・ニュートン氏は、BBCの調査結果に驚きを示していない。
「ドイツが高い評価を受けているのには多くの理由がある。世界経済の面で規模の大きい重要な国であり、世界最高レベルの製造業を抱え、真のリーダーシップを発揮する首相がいる」とニュートン氏はCNBCの取材に対して語っている。「問題はむしろ、他に可能性がある国はどこかということだ。米国は、中東や中国に対する同国の態度を考えれば、その可能性はほとんどない。また、中国も、西欧諸国や日本の同国に対する懸念を考えれば、ほぼ可能性はないだろう」とニュートン氏は言う。
日本は、2012年に発表されたBBCの調査結果では首位を獲得し、58%の人が肯定的な評価を与えていた。だが、2013年は、肯定的に評価した人が51%となり、第4位に落ちている。[BBC記事によると、2012年の否定的評価は2012年と比べて6%上がった。なお、2011年における日本の評価は、カナダ、EUと並んで同率3位だった]
以下のギャラリーでは、BBC調査で最も人気の高い5カ国を紹介しよう。
[Sara Gates 日本語版:佐藤卓/ガリレオ]
関連記事