英国スコットランドのビール会社Brewmeister(ブリューマイスター)は、世界最強のビール「アルマゲドン」(Armageddon)を販売している。アルコール度数はなんと65%。ビールのアルコール度数といえば、3%から7%が普通だ。
公式サイトによれば、使われている原材料は、クリスタルモルト(甘い風味を持つ麦芽)、小麦、フレーク状オーツ麦、100%のスコットランド天然水などだという。
製造プロセスはまず、麦汁を凍結させる「冷凍発酵」という工程を経る。零度以下になると水分は氷になるが、アルコールは凍結しない。つまり、氷を取り除けば、非常にアルコール度数の高いビールだけが残るというわけだ。
アルコール度数は65%と高いものの、味わいは豊かだ。麦芽とホップの風味も効いており、甘みも生きているうえ、酵母もたっぷり残っている。
Brewmeister社の製造責任者ジョン・マッケンジー氏は地元紙『Donside Piper and Herald』に対し、アルマゲドンには「ねっとりとした舌触りがある」と語っている。創業者兼共同責任者のルイス・シャンド氏もこう言う。「パンチが効いた味という言い方ではまだ物足りないね。超音速電流がバシッと弾けた感じ、と言った方がピンとくるよ!」
アルコール度数の高いビールとしてはほかに、スコットランド北部沿岸フレーザーバラにある醸造所BrewDog(ブリュードッグ)が、2010年2月に度数41%のSink The Bismarck!(戦艦ビスマルクを沈めろ!)を、同年7月に度数55%のThe End Of History (歴史の終焉)を売り出している。
[販売ページによると、アルマゲドンは330mlボトルで55ポンド(約8400円)]
[US版で2012年10月24日に掲載した記事を翻訳しました]
[Rachel Tepper 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]
関連記事