先日のアップルのティム・クック社長のプレゼンで発表された通り、アップルウォッチが遂に発売になる。
Appleが誇るスマートウォッチ。
発売日は4月24日。日本でも満を持して登場だ。
でもこれ、誰が使うのだろうか?
iPhoneの時も、iPadの時も、消費者の「本当に必要なの?」「どう使うの?」という疑念を吹き飛ばして、大ヒットを飛ばしてきたアップル。
今回のスマートウォッチでも、そうなるのだろうか。
スマートウォッチはアップル以外にも発売されているが、普及しているとは言えない状況だ。
「会議中にスマホを見てメールチェックを見るのは申し訳ないが、時計ならば自然にメールチェックができる。」
Apple Watchは、こんな小さな裏の欲求を満たすための商品ではないはずだ。
プレゼンを見ると、やはり体調管理という健康面での使い方が画期的だ。
時計をずっとつけていることで、日々の体調が確認できる。
このヘルス&フィットネス機能は、マンソンなどスポーツの記録などに使えるのは勿論、スポーツをしない人でも、大いに役立つだろう。
心拍数、カロリー計算、一日の中で歩いた量、立った量などが全て把握される。
運動が足りなければ、もっと歩くようにアドバイスされる。
管理された健康的な生活には、こうしたスマートウォッチは大きな役割を果たすだろう。
ではこうしたスマートウォッチを一番必要とするのは誰だろう。
それは高齢者ではないだろうか。
いつも身につけて、健康管理に役立つ。
こうした機能をもっとも重宝するのが、高齢者であることは間違いない。
健康に対する意識が高くて、フルマラソンを走るような若者でなければ、当然若者は健康に対する意識が相対的に低い。
一方、日々の運動量や歩数、カロリー計算が気になるのは、中年以上であり、高齢者だ。
カロリー計算、運動量、心拍数、生活スタイルなど、健康に最も注意すべき高齢者こそ、アップルウォッチが最適だ。
これに今後血圧なども測れるようになれば、言うことはないだろう。
こうした情報が担当医や家族と共有されることで、医療的なサポートは圧倒的に改善されるのではないか。
ずっと身につけて、健康状態と共に場所が把握できるという意味では、老人の一人暮らしなどでも、周囲は安心だ。
徘徊や夢遊病などの症状がある人にも、効果的だろう。家から気づかないうちに出てしまった場合でも、ウォッチから家族や医者へ連絡が行く設定があれば、面倒をみている家族の負担は大きく減らすことができる。
一見すると、Apple Watchは老人には画面も小さいし、向いていないようにも見える。
でも健康管理という意味合いでは、画面の大きさなどは、大した問題ではないのかもしれない。
未来ではウォッチではなく、体内にチップを埋め込んで、こうした情報が容易に取得できるのだろう。
アップルウォッチの恩恵を最も受けるのは高齢者だ。
間違いない。
ただ高齢者がこうしたアーリーアダプター好みのSmart Watchを日常的に使うまでには、やはり時間がかかってしまうだろう。
アリヴェデルチッ!
(2015年3月13日「yubu23.com」より転載)