PRESENTED BY エン・ジャパン

マミートラックに乗らず"時短で管理職"に挑む女性社員「今できる最大限をやりたい」

産休を経て職場復帰し、管理職という新たなキャリアを歩んでいるエン・ジャパンの西野由希子さん。「時短」という制限がある中で、管理職にチャレンジした理由を伺った。
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突然ですが、「マミートラック」という言葉をご存知ですか?バリバリ働いていた女性が出産・育児休暇を経て責任の軽い仕事に変わり、純粋なキャリアアップの道から外れてしまう現象のことを指します。子育て期は確かに忙しい。そんな女性に配慮した結果であることも多いものの、昇進・昇格・新たな仕事のチャンスを掴むことができず、仕事への意欲そのものを削がれてしまっているのも事実です。

ところが、エン・ジャパンにはマミートラックなんのその。出産後初めて管理職へ挑戦し、新たなキャリアを歩み始めた社員がいます。その名は西野由希子さん。今回は彼女に「新たなキャリアへの挑戦理由」「時短での管理職」というテーマでインタビューしてみました。実は出産前は仕事が忙しすぎて、退職が脳裏をよぎったことも…。固定観念を覆される話の連続で、女性はもちろん男性も必見の内容です。

<Profile>

2007年に新卒でエン・ジャパンへ入社。営業として、新卒採用支援を行なう部署へ配属。2011年8月から産休へ入り、第一子を出産。2013年春に企画職として職場復帰。営業の販促支援を担当する。2014年6月には派遣会社の事業支援を行なう部署へと異動。ふたたび営業としてのキャリアを歩み始める。2015年からは17時までの時短勤務を続けながら、数名の部下を持つリーダー業務に従事している。

―現在の働きかたを教えてください。

派遣会社のスタッフ募集をお手伝いする「エン派遣」の営業です。自ら担当する顧客企業に足を運びながらも、同時にリーダーとして数名のメンバーマネジメントも担っています。マネジメントするうえで意識していることは、自分のメンバーが将来どんな環境に置かれたとしても高いパフォーマンスを発揮できるビジネスパーソンに育てていくこと。…と話すとカッコよく聞こえるかもしれませんが、勤務時間は17時までなので、毎日バタバタです(笑)。

―お子さんもいて、時短勤務の今、なぜ管理職に挑戦したんですか??

正直「危機意識」が芽生えたことが大きいです。

2014年に自分が新卒から長年携わっていたサービスが終わり、部署の全員が社内転職(異動)をすることが発表されました。そこで、各々がこれまでに培ってきたスキルや経験を洗い出すため「キャリアシート(職務経歴書)」を書くことになって。

でも、私キャリアシートに書けることがなかったんですよ。入社5年目と比較的早い時期に出産して休職している間に、同期は着実にキャリアを積んでいました。そこで、何かにチャレンジするなら、今しかない!と思いましたね。正直、子どもが小学生に上がった後の働き方は未知数だし、ステップアップはこの数年間にかかっている、と。

あとは、自分が組織の力になれると実感したこともキッカケの1つです。社内転職で異動した部署は、20代前半の社員が多くて。2・3年目でリーダーをやっているような子が何人もいる環境でした。

私自身新参者ながら営業経験があるのでアドバイスを求められて…。営業現場を離れて長かったから、正直最初は戸惑ったけど、自分の中にはきちんとノウハウがあることに気がつきました。自分の発信を通じて組織を改善していける、若手の成長を後押しできる、そう感じたんです。

―もともと管理職志向ではなかったんですね。

自分でも管理職に向いているタイプだと思ったことも、やりたいと思ったこともなかったので、数年前は今の姿を想像できなかったと思います。これまでも営業として、突出したパフォーマンスを発揮するようなこともなかったし。

環境のせいにしてはいけないと思うけど、長い間、自分の部署に新卒配属がなくて、後輩がいなかったことも大きかったと思います。自分より仕事ができる先輩たちに囲まれて、いつまでも下っ端扱いで。心地よさを感じつつも、自分が誰かに指導できることなんてないと思い込んでいました。だから、常に後輩を入れて組織を活性化させることはメチャメチャ大事です(笑)!

―働き方についても教えてください。時短勤務だと、メンバーとコミュニケーションする時間の確保が難しそうなイメージがあります。

日々の進捗管理(案件相談や商談準備)はほとんどメールで完結しています。朝の通勤時間や移動中に返事をするだけで、うちのチームは打ち合わせがほぼありません。「新規訪問の案件相談は2日前までにフォーマットに沿って、提出」と決めているんです。私は勤務時間が17時までで、家も遠いので、お迎えはギリギリ。だから、帰る直前に「今相談してもいいですか?」と言われると、ハッキリ「無理」と伝えることもあります。

とにかく時間がないので、自身の判断スピードは速くなったと思います。出来ること/出来ないことをすぐに返答して、メンバーからの相談もすぐ対応するようにしています。もちろん私だけスピードを上げてもチームマネジメントはうまくいかないので、メンバーにもタスクは前倒しで達成するように要望していますよ。

―結構ハードですよね。

正直、家に帰ってからの仕事は増えましたね。自分もまだまだリーダー業務に慣れていないので、イライラが子どもに伝わってしまったり。そこは反省点です。

ただ出産前よりも、働くことへの意欲は上がっているんです。出産前は仕事が忙しすぎて、退職も脳裏をよぎっていました。でも産休・育休を経て、1日中家で子どもとマンツーマンで向き合うことにフラストレーションを感じてしまって。「早く外に出たい!」復帰したときは、その一心でした。

―その働くモチベーションは、一体どこから来ているんですか?

お給料は自分の存在価値に対する対価、という考え方ですね。

新卒から所属して大好きだった事業部がなくなることになって、社内転職活動をするという時に「サービスや環境に依存しない自分の価値ってなんだろう」と思ったんですよね。大好きだっただけに、今ある環境が永遠に続くわけではないということを実感しました。

その経験があるからこそ、今できる最大限をやりたいと思うんです。だから、リーダーに挑戦できるチャンスには迷いながらも手を挙げました。時短勤務などの雇用形態に関係なく任せてもらえる環境にすごく感謝しています。もっともっと存在感を発揮して、後悔することのないようにキャリアを歩んでいきたいですね。

― 忙しいことを楽しんでいるような、イキイキした表情が印象的でした。「どんな環境でも、自分の意志次第でキャリアは築いていける」。そんな姿を体現している西野さんに勇気づけられる方も多いはず。ありがとうございました!

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