噂では、AppleはiPhoneのヘッドフォンジャックをなくして、すばらしきワイヤレスのみのインタフェイスにするという。でも本当に、すばらしいのか?
でもない。
まず、例によってAppleはこの件について何も言ってないし、肯定も否定もしていないから、単なる噂だ。しかしそれでも、こんな、人を惑わせる奇妙な見出しが、登場している:
[有線のヘッドフォンはLightningポートを使用]
次のiPhoneのために新しいヘッドフォンとハードウェアをわざわざ買うのは嫌だ、と感じた人びとが、騒いでいる。Appleにジャックの現状維持を求める陳情のデジタル署名が、20万名を超えている。以下が、その陳情書の文章だ:
Appleが再び、同社のすべての顧客を食い物にしようとしている。
ForbesとFastCompanyの報道によると、Appleは今年の後半のiPhone 7より、標準の3.5ミリヘッドフォンジャックを廃止する計画だ。Appleにそれを思いとどまらせることができるのは、大規模な国際的キャンペーンのみだ。
ジャックの廃止によってiPhoneのユーザが、自分たちが今使っているハイファイのヘッドフォンをリプレースするために新たな出費を強いられるだけでなく、たった一つのことから大量の電子製品廃棄物が作り出され、それがリサイクルされないこともありえる。国連によると、世界の電子製品廃棄物の90%もが各年、不法に売買されたり投棄されている。
Appleに、顧客とわれわれの惑星を尊敬するよう、忠告しよう。標準のヘッドフォンジャックを守ろう。
これは、典型的なApple流のやり方だ。数年前には同社は、iPodの元からあるドックコネクタを新しいのに変えて、大量のコードやケーブルや充電器を陳腐化した。
Appleはグリーンな企業というイメージを広めているが、実際には、Appleが再生可能エネルギーに投資したり、有毒化学物質の段階的な使用廃止を始めたのは、社会的圧力が無視できぬほど大きくなってからだ。それはピープルパワーの成果だった。今度もまた、成果を上げられるだろう。
Appleに、標準のヘッドフォンジャックを維持し、その計画的陳腐化をやめるよう、訴えよう!。
でも、噂は噂にすぎない。正しいかもしれないけど、Appleが何かをするまでは、何も分からない。しかも、インターネットはドラマが好きだし、人びとは陳情の署名が好きだ。それに対し、母艦から何も反応はないと思うが、でも人びとは声が届くことを期待している。
ぼく個人的には、線はすべてなくしてほしい。ワイヤーやコードやケーブルは、どれもこれもガマンできない。でも、それでも、という人は#SaveJackを試してみたら。
[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。
(2016年1月9日 TechCrunch日本版「AppleがiPhoneのヘッドフォンジャックを廃止しないように、という陳情に20万を超える署名が集まった」より転載)
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