Alibabaは、中国最大のオンラインショッピングの日である「独身の日」(11月11日)に250億ドル以上の物品販売を行い、再び売上最高記録を達成した。
プラットフォーム上の「全ての商取引量」を示すGMVの総計は1682億人民元となり、これはおよそ253億ドルに相当する。Alibabaの場合、海外向けセールスや海外への出荷も行っているものの、その圧倒的強さは淘宝網(Taobao)市場と天猫(Tmall)ブランドストアから来るものだ。Alibabaは、24時間の間に14.8億件の取引を処理したと言われている。
これは昨年の売上総額である1207億人民元(約177億9000万ドル)を39%も上回る結果である、これは絶好調の中国内コアビジネスに支えられて、Alibabaの収益が61%も上昇した大ヒットの前四半期に続けての偉業だ。
比較のために、Alibabaの「独身の日」の結果を、米国最大のショッピングデーと比べてみよう。小売業者たちは、ブラックフライデー(11月第4金曜日)に30億ドル、サイバーマンデー(ブラックフライデーの次の月曜日)に34億5000万ドルという最高記録を記録している。
#Double11 2017: 24時の時点で GMV の合計は1682億人民元を超えた――これは253億ドル以上であり。このうちモバイルの売り上げが90%を占めた。
今年の数字は独身の日(11月11日)における成長が回復に転じたことも示している、投資家からみて重要な点であり、Alibabaは進展を見せなければならない。
この成長はAlibabaが2013年から2015年にかけて達成した60%という伸び率には及ばないが、昨年の32%を上回るものだ。これは今日達成された数字の規模とAlibabaのこの1年成長を併せて考えると、とても印象的なものだ。
この記念日は、もともと天猫のプロモーションとして、現CEOのDaniel Zhang(当時はビジネス部門担当)によって始められたものだ。目的は単身者の孤独感を軽減しようというものだったが、その後世界最大のシッピングデーになるまでに成長した。
GMVはチャートに示されていないが、それはAlibabaの売上を示すものではないことには注意が必要だ。同社が、電子商取引から収益を挙げる主な方法は2つある。1つは、天猫に出店したブランドから、販売手数料と「家賃」を徴収する。その一方、淘宝網は店舗に対して販売手数料は請求しない、その代わりに各店舗が商品の売上や認知度を上げるための広告費を徴収することで、収益を挙げる。
人民元(RMB)と米ドル(USD)の売上を見る際には、為替の変動を考慮に入れる必要がある。
今年の11月11日は、その日の最初の30分だけで約70億ドルの商品が売られるという、急速なスタートを切った。Alibabaはわずか12時間で、昨年の売上である180億ドルを上回った。
もう1つの重要な指標はモバイルだ。このより高い数字は、Alibabaが新規のインターネットユーザーにリーチできていることを意味しているだけでなく、モバイルユーザーはより引きつけられやすく、明らかに重要な目標であることも示している。
今年Alibabaは売上高の90%がモバイルから行われたと発表した。この数字は2016年には82%、2015年には69%だった。
Alibabaが発表した多くの数字の中で、以下のものが特に目を惹くものだ:
- 受注総件数は8億1200万件で23%増
- インフラストラクチャーを担当するAlibaba Cloudは、ピーク時には32万5000件の注文を同時に処理した
- Alipayは15億件の決済取引を処理し41%増
- 1500万点以上のプロダクトが並ぶ天猫には、14万のブランド(そのうち6万は海外ブランド)が出店している。
- 167の店舗が、それぞれ1億元(1510万ドル)以上の売上を達成した
- 17の店舗が、それぞれ5億元(7540万ドル)以上の売上を達成した
- 6つの店舗が、それぞれ10億元(1億5090万ドル)を売り上げた
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(翻訳:Sako)
(2017年11月12日TechCrunch日本版「Alibabaが「独身の日」に250億ドル以上の物品販売を行い新記録を達成」より転載)
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