東京都江戸川区立東小松川小3年生のクラスに5月24日、新しいクラスメートとして、会話のできるコミュニケーションパートナー「キロボミニ」が加わりました。座高10センチの新しい友だちは、すぐに周りを子どもたちに取りかこまれ、「こんにちは」「よろしく」とあいさつを交わしました。
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キロボミニの前には、話す順番を待つ長い列ができました。小学生が「君の名前は?」と質問すると、キロボミニは「ふむふむ、なるほど」とちょっとはずかしそうです。「キロボって何歳?」という質問に「キロボは0歳だよ」返すと、歓声があがりました。今後は、日直のように当番を設け、交代でお世話をしていくといいます。
東小松川小の田中孝宏(たなか・たかひろ)校長は、キロボミニを受け入れた理由を「今後は、ロボットたちと共生する時代がくると思います。その未来に向けての経験として、1つの教育のあり方だと思う」と語りました。
キロボミニは、トヨタ自動車(愛知県)が開発しました。話す内容を理解し、それを記憶しながら成長。「本は読む物だよ」などと教えてあげることで、どんどん頭が良くなります。顔についたカメラで話す人の表情を読み取り、人の気持ちによりそった会話をしてくれます。
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転校生を迎え入れた反町りなさんは、「国語や算数などを教えて、おもしろくて頭がいい子になってほしい」と願っています。
東小松川小に「在学」するのは7月まで。日々の観察記録を付け、キロボミニをテーマにした壁新聞を作り、最終日にプレゼンテーションする予定です。トヨタは、今後も全国の数カ所の学校で同様の取り組みを行い、わかりやすく物事を伝える力の変化や、人やロボットがいっしょに生きていくことができるか、などを研究するデータを集めます。