こんにちは!絶賛30代を楽しんでいるTABIPPOのトラベルライターちゅうやんです。
TABIPPOの記事を読んでいる人の中には、女性だから...もうアラサーだから...という理由で世界一周を諦めている人がいるかもしれません。でもそれって、絶対にもったいない!
私が世界一周に出発したのは30歳の年でした。女性のアラサー世代って、仕事では責任ある立場を任されたり、結婚や出産のことを強く意識する年代でもあったり、金銭的にも余裕が出てきたり。旅立つ時の環境って20代前半の頃とはまた違うと思うんです。
旅は好きだし世界一周も夢だけど、なかなか一歩が踏み出せない。きっとそんな女性がたくさんいるのではないでしょうか。
アラサー女性の背中を押したい!そんな気持ちで書きました。
世界一周に行こうと思ったきっかけ
大学時代、高橋歩さんの「WORLD JOUNEY 世界一周しちゃえば?」を読んで「世界一周」が大きな夢になりました。夢と言ってもほぼ諦めてる夢で「宝くじが当たればいいなー」と同じような感じです。
そして、社会人になりウユニ塩湖という絶景の存在を知ってしまいました。これは絶対に自分の目で見たい!南米まで行くのなら夢だった世界一周したい。
でも会社の休みは不規則で取れないし...と思いながら、世界一周してる方のブログを見ながら、私にもできるのだろうかと、悶々とした日々を過ごしていました。そんな毎日を過ごしてたらいつの間にか20代後半に...。
なぜ一歩踏み出せたか
この10数年くらいで、社会は色々な変化がありました。ネット環境は整い世界各国でネットが使える様になり、LCCが日本にも誕生してきて、iPhoneやMacなど旅で活躍する製品も出てきました。
そして世界一周航空券や、体力がない人にお勧めのキャリーバッグの存在を知ったり。これは心配性で体力がない自分でも行けるんじゃないかと考え出すようになったんです。
そして年齢と共に変わっていく周りの変化。これが一番大きかったです。女性は特に敏感な結婚と出産...。同期や後輩が結婚して出産していく中、凄く幸せそうで羨ましいなぁって何度も何度も思いました。
それと同時に、お金や時間を自分のために使えるのって、今だけかも...。もしこの先結婚して子供が生まれるとなかなか長期の旅行何てできないのでは。と、周りの女性の姿が背中を押してくれました。
そして首にヘルニアが見つかったこと。いつか寝たきりになってしまうかもしれない...そんなことまで考えました。もう元気な今しかない!と思ってしまったんです。痛みが出たら日本に帰ればいい。このタイミングを逃したら絶対に後悔する、と。
やらないで後悔するよりやって後悔する方が絶対にいい。先のことなんて誰にも分からないし、思った時が絶対行動するタイミングだと思います。
定年退職後に旅行を楽しむと考えている人もいるかもしれません。でもワイナピチュに登ったり、フィッツロイを見に行ったり、標高が高いウユニ塩湖に行ったりデスロードを走ったり。
体力があるうちに訪れておいて良かったなぁと思う場所が世界には結構あるのです。
日本人の恵まれている環境
「日本人が羨ましい。」出会った中国人の子に言われました。「中国ではビザを取得するのが難しく、世界一周なんて夢のまた夢。私もしたいけど、できないんだ。」と。確かに、日本のパスポートは世界でも有数のビザなしで入国できる国が多いことで有名です。
それに、日本だと来週の休みどうする?来年の休みどこ行こう?など、先のことの当たり前に計画したり夢見たりすることができますが、今日一日をどうやって生きるのか、明日は生きられるのかを考えながら生きている国の人たちだっているわけです。
日本人が当たり前だと思っていることを、自分たちの夢だと思う国の人々もいるんです。
旅のスタイルの幅が広がる
30歳前後になると、金銭的に少し余裕が出てくるので、旅のスタイルも10代20代と違って幅が広がります。例えば、切り詰めて安宿に泊まり続ける節約バックパッカーはもちろんのこと、節約するとこは節約してやりたいことにはとことんお金を使うプチ贅沢スタイル。
また、ビジネスクラスを使って世界一周、世界のカフェを巡る、古城に泊まる、ディズニーランドを制覇するといったテーマをもった旅のスタイルの選択肢が増えると思うんです。
私が旅に出る時に決めていたことは、我慢せずやりたいことはやろう、ということ。カフェに入ったりお土産を買ったり、アクティビティは色々体験してみたり。コストはかかりましたが、やりたかったことを思い切りできたので、後悔はありません。
女性一人で旅をすることは危険じゃないの?
確かに女性一人で旅をすることは、男性よりも少しハードルがあがるかもしれません。夜は出歩けないし、女性ならではの悩みもある、荷物が増える...それにレイプされる危険性だってあります。でも、実際旅に出てみると、一人旅している女性が多いこと!しかも、アラサー世代の女性が多かった!
9ヶ月旅をしていて、危険な目に遭うことは一度もありませんでした。スリや置き引き、事件に巻き込まれたこともありません。(自分が引き起こした失敗は多々ありますが...)
旅をしていた女性ともよく話すのですが、夜道は出歩かない。人通りが少ない路地には入らない。うまい話しを言ってくる人には簡単についていかない。無茶をしない。基本的なことですが、これを徹底していればだいたいの国はまず大丈夫だと思います。
そして、女性の一人旅で良いところは色んな人から助けてもらいやすいこと!笑
重い荷物を持って駅をうろうろしていると、「どこに行きたいんだい?」と声をかけてくれたり、荷物を持ってもらったり。買い物の時にまけてもらいやすかったり。女性だからお得に旅をできることも多かったです!
帰国してから
旅に出る前は、また関西に戻ろうと思っていましたが、今は関東に住んでいますし、仕事も見つかりました。そしてまさか自分が旅の情報をこのような形で発信できるとは思っていませんでした。
帰国してから思うのは、「先のことは考えたって仕方がない」ということ。大概のことって、何とかなるもんなんです。(心配性の私だって、何とかなりました!)旅先でも、仕事も、不安に思っていることも。
最初の一歩目を踏み出すのは勇気がいることですが、踏み出さなければ周りの景色はこれからも何も変わらないし、踏み出してしまえばめまぐるしく景色は変わり広がっていきます。
この先、もし自分に娘ができたら絶対に一人旅をさせようと思っています。世界を見てきなさい、世界は日本だけじゃないんだよって教えてあげたいんです。
少しの覚悟と一歩を踏み出す勇気が毎日を変える
明日はどんな世界が待っているのだろうという期待、見知らぬ土地に到着した時の興奮、一期一会の繰り返し、自分の五感全てで感じてきた9ヶ月の旅は人生の宝物になりました。
宗教、民族、国境など、日本で生活していると深く意識はしませんが旅に出ると考える時間が多かったです。そして自分がどれだけ無関心で傍観者だったということに気づきました。知って理解することが大切なんだと。
最後に、「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ」という高橋歩さんの言葉があります。時間がないから、お金がないから、先のことが不安だから。一度きりの人生なのに、何か理由をつけて逃げるなんて絶対にもったいない!
世界には声も出ない位美しい絶景や、忘れられないような出会い、知っておかないといけない現実が溢れています。せっかく地球に生まれてきたんだから、この世界をもっともっと楽しまないと!
女性だから、アラサーだからと諦めていた方の心境が、この記事を読んで少しでも変われば嬉しいです。
all photo by Misaki Naka
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