空港でも使われる顔認証システム
スマホやデジカメなど、人の顔を自動認知してくれることがありますよね。いわゆる顔認証システム。この技術がいま、至るところでで活用されはじめています。
たとえば、空港。羽田空港では帰国の手続きに、顔認証システムを活用しているといいます。パスポートに内蔵されたICチップに顔写真データを記録。ゲートで読み取った顔の画像が照合されるというもの。出入国のスタンプを手で押すことなく、自動で手続きできるシステムを目指しています。
旅行を経験したことがある人なら感じるわずらわしい手続きが「顔パス」でサクッと済んでしまう。そんな未来も近いかもしれません。
あなたの顔が、いつのまにか覚えられている?
顔認証システムが得意とするのは、個人の特定。たとえば、NECでは群衆の中からブラックリストに乗っている人を瞬時に判断することができる技術を開発しており、テロ抑止に役立てていくといいます。
ソフトバンクが提供しているPepperくんにも顔認証機能ができるサービスが登場。お店の店番をすることで、常連さんなのか、新規のお客さんなのか、自動で見分けてそれぞれにあった対応をしていきます。
とってもユニークなのは、お客さんの好みを覚えておいてくれるなどのやり取り。カフェでPepperくんと目があった瞬間に「あ、◯◯さん!すぐにあのコーヒー淹れますね!」なんておちゃめな会話が楽しめるようになるかもしれません。
「おもしろさ」が表情から分析できるかも!?
もうひとつ、顔認証の更なる活用の仕方として「表情の分析」があります。たとえば、映画を見ている人がどんな顔をしてみているのか、表情から反応がとれるシステムを、カリフォルニア工科大学とDisney Researchがつくっています。
具体的には、映画を見ている人の画像を大量に収集。得られたデータを専用のシステムに学習させていきます。その結果、どんな時にどんな表情をするのかが予測できるのだそうです。
おもしろい映像コンテンツだったかどうか、判断をしていくひとつの指標にもなっていくかもしれません。これから顔認証システムはどのように使われていくのか。注目していきましょう。
<参考>
羽田の帰国手続きに「顔認証」 10月から認印不要に
「ブラックリストの人、瞬時に分かります」顔認証、NECが開発強化
ペッパー君がさらに進化!顔認証で、特定人物への個別対応が可能に
Pepperが顔認証で客の好みを記憶、コーヒーマシンと連携したロボカフェ
顔認証でユーザーを区別するスマート鏡「MirroCool」--表情の変化で操作も
NEC HP
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