こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
先般から取り上げていた
東京アニメアワードフェスティバル2016
ですが、結論から申し上げますと、
多くの作品が未審査となったまま終了してしまいました...。
参考:「東京アニメアワードフェスティバル2016」で大トラブル発生中?共催者・東京都の対応と責任は...
東京都も5000万円を出資していた本イベントですが、
上記のブログで触れた通り、
イベント運営において、団体内部で深刻な対立が発生した
↓
主催者団体は、これまで業務を委託していたディレクター陣を一斉に解任
↓
ディレクターは解任を不服とし、業務を続行
↓
アワードに応募された作品のうち、数百点が前ディレクターの手元に
↓
このままだとアワード審査ができないので、主催者団体が訴訟を起こした
↓
今の状態で本番(3月)に突入すれば、応募作品の選考が不可能に...!
↓
結局、数えきれないほどの未審査作品を残したままイベントが終了←イマココ
という状態になってしまいました。。
色々と問題点は噴出しておりますが、もっとも大きな点としては
やはりコンペイベントにも関わらず多くの未審査作品を出してしまったことです。
このイベントには当初、
ショートフィルムデポット(SFD)
という国際的に実績や信頼のあるフィルム応募プラットフォームが
利用されていたのですが、こちらとの連絡窓口になっていたのは
解任されたとされる江口元ディレクターでした。
江口元ディレクターは解任をされたことを認めておらず、
SDFからの信頼も江口氏側にありました。動画協会の態度に非礼があったこともあり、
SDFは動画協会への作品受け渡しを拒否。
※SDF(フランスの組織)の公式見解はこちらのニュース記事で和訳が読めます↓
ついに応募作品は破棄されたまま......
【TAAF2016】『東京アニメアワードフェスティバル2016』開幕、騒動の当事者SFD文書を全公開
このため、当初SDFを通じて応募していた参加者の作品は、
ついに審査されることがなく当日を迎え、終了したというわけです。
なお、私は騒動について双方から言い分を聞こうとコンタクトを取りましたが、
元ディレクターの江口氏が快く面談に応じて下さったのに対して、
主催団体である動画協会からはなしのつぶてでした。
■
また私も、東京アニメアワードフェスティバルの会場へ最終日に足を運び、
終了後に東京都の担当局に再度の見解を伺いました。
私がこの問題を指摘した2月初旬も、また民主党の議員が
一般質問で本件について取り上げた答弁でも、東京都は一貫して
「問題が発生しているとは認識していない」
「しかるべき準備を勧めていると主催団体から聞いている」
「東京都は広報などを担い、組織運営には関知していない」
というスタンスをつらぬいてきました。
出資している主催者団体側の肩を持ち続けてきた結果が、この有様です。
さすがにこの結末を受けて、
東京都の担当者も口を濁しながらも問題があった事実は認めつつあります。
次年度の予算では、東京アニメアワードフェスティバルには
6300万円が計上されています。もちろんこの予算をこのまま、
問題を発生させた日本動画協会にそのまま出資させるわけにはいきません。
国際的な実績・信頼のあるSDFを無視してイベントを開催したことで、
関係者からの評価は大きく毀損されつつあります。まずは直近の対応と、
そして次年度以降のしかるべき決断について、しっかりと見解と対応を文書質問で求めていきます。
また続報はお知らせしますね。
それでは、また明日。
(2016年3月22日 「おときた駿オフィシャルブログ」より転載)