点字ブロックは日本発?!続・まだ見えていなかったコト

先日、十条駅前の手すりと点字ブロックについての記事を書いたところ、かなり多くの反響がありまして、また多くのご指摘をいただきました。

先日、十条駅前の手すりと点字ブロックについての記事を書いたところ、

点字ブロックから手すりが?!見えてる自分に「見えていなかった」コト

かなり多くの反響がありまして、

また多くのご指摘をいただきました。中でも多かったものが、

「この点状のものは警告ブロックなので、導線を示す線上ブロックとは別物」

「よって上を沿って歩くものではないので、これはこれで正しいのでは?」

というものでした。

せっかくなので、点字ブロックについてまとめておきます。

(私もそれから勉強した、にわかの知識ですけど)

そもそもこの点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)、

実は日本で生まれて世界に普及していったことをご存知でしょうか?

1965年に志あるイチ民間人が発明・普及活動を始め、その後様々なメーカーが

異なる規格・用途の点字ブロックを開発し、混乱を産んだ時期もあったようですが、

平成8年に統一企画がJISによって定められて今に至ります。

なんか、ずっと昔からあのまんまであるような気がしますけど、

実は今の形式で普及が始まったのはつい15年ほど前からなんですね...。

そういえば昔は、電車のアナウンスも「(黄色ではなく)白線の内側まで」でした。

で、大きくは二種類。

・方向や誘導先を示す「線上ブロック」

・障害物や施設の位置を示す「点状ブロック」

があり、この組み合わせを適切に行うことで

目が不自由な方への誘導・案内をするわけですね。

今回の十条駅前の場合、確かに警告を示す点状ブロックなので

この上を歩くわけではないのですが、障害物の警告をするとすれば

その「前」に置くのが基本でして、やはりこの構造には問題があると考えられます。

そしてご指摘を下さった方々の中で、

なんと十条駅まで専門書を片手にわざわざ見に来てくださった方がいました。

これが真相だ! おときた駿議員と点字ブロック問題完結編

彼の指摘によりますと、

・そもそも十条駅北口は、圧倒的に点字ブロックが少ない。南口と比べてさえ少ない

・しかも駅付近に存在するブロックは、典型的な設置ミスをしているものばかりである

・ゆえに、そもそも十条駅北口は、その設置計画自体がかなり杜撰に行われたのでは?

ということなので、

先ほど早速確認しに写真を撮ってきました。

(まあ、事務所が駅前徒歩10秒なので)

十条駅北口はロータリー構造になっているのですが、

確かに手すりがはえている懸念の点字ブロックを除き、

駅周辺には点字ブロックがまったく存在しません。

これに対して、北口に比べると圧倒的に利用者数が少ない、

小さ目な南口付近は確かにこんな感じ。

駅に続くまでかなりしっかりと「線上ブロック」がありますし、

若干見にくいかと思いますが、

駅の相当遠くまで点字ブロックによる誘導が続いています。

親切...!

一方で、踏切を渡って北側へ向かうと、

上記のブログで指摘されている「ぶつ切りの点字ブロック」が突然出現します。

確認してきたところ、4つの交差点ですべてコレでした。

うーん、でも確かに線上ブロックは「連続性を持たせること」となっているものの、

下記のガイドラインをみると交差点付近はその限りではないようなので、

完全な「設置ミス」とも言い切れない気はするのですが...

視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)の適正な設置のためのガイドブック

(P18あたり)

というわけで、現時点では

・確かに十条駅北口は、点字ブロックのインフラが貧弱

・交差点付近には、連続性のない線上ブロックが見受けられる

・とはいえ、どのように解決するかというと...?綿密な計画が必要?

といったところで、今後は北区の行政サイドから

ヒアリングを受けて対策を考えてみたいと思います。

(ちなみに、JRからは対応を迅速に協議中との連絡がありました!)

まだ結論めいたものがなくて申し訳ありませんが、

街中にある点字ブロック、今後はよりいっそう注意を払いながら

生活をしていきたいと思います。

それでは、本日はこの辺りで。

◼︎おときた駿プロフィール

みんなの党 東京都議会議員(北区選出)/北区出身 30歳

1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。

twitter @otokita

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