こんにちはー。
縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。
日本にはたくさんの縄跳びの上手な人がいます。
三重跳びができる小学生に、中学生で競技で世界大会に出場する選手。かと思えば小学校ごとで「なわとび大会」も開催されたりしてて、縄跳びの上手さの基準ってけっこう曖昧なんですよね。
そこで今回は独断と偏見で「縄跳びレベル」を五段階で分類してみました。
縄跳びに自信のある方は、ぜひ自分のレベルを調べてみてください。
入門レベル
誰もがここから始まります。まだ縄跳びを始めたばかりの人のレベルです。
できる技数: 5〜10個(前とび、かけあし ...etc)
特 徴 :一回旋二跳躍が多い
入門レベルの特徴は「腕を開いた状態」で跳ぶことです。かけあしとび、ケンケンとび、ジャンケンとびなどが出来ます。でも、交差跳びやあやとびはできません。
またこのレベルでは「一回旋二跳躍*1」をする人がほとんどです。またロープは「紐状」がオススメで、親指を立てる「リモコン持ち」が上達に有効です。
■参考記事:
初心者レベル
このレベルに入ると、一気にできる技が増えます。
できる技数: 10〜30個(交差飛び、あやとび ...etc)
特 徴 :少し複雑な腕の動きができる
ここでは交差飛び、あやとびができる人が増えます。入門レベルで見られた一回旋二跳躍もほとんど見ません。また後ろ回し、サイドスイング*2やかえしとび*3ができる人も。
また急激に上達するため、二重跳びへの憧れが一番強いレベルです。
■参考記事:
中級者レベル
ここまでくると、いよいよ二重跳びが登場してきます。二重跳びはそれだけ難しく、練習に時間が必要なのです。
できる技数: 30個以上(二重跳び、はやぶさ ...etc)
特 徴 :ロープの加減速ができる
体育の代名詞のように言われていますが、二重跳びってけっこう難しいんです。
二重跳びができると身につくのが「ロープの加減速」です。ロープは早く回せばいいってもんじゃありません。どこかで早くし、どこかで遅くする必要がある。この微妙な調節は縄跳び全般において非常に重要な技術で、習得すると一気にできる技が増えるのです。
上級者レベル
このレベルだと学校ではヒーローです。
できる技: 50個以上(三重跳び、三重跳びの変化 ...etc)
特 徴 :自力で技が発想できる
三重跳びをクリアしないで50個の壁を超えるのは至難の業。というのも、三重跳びができると一気に技の個数が増やせるんです。たとえば交差の位置を移動するだけで、10個ぐらいは簡単に技が作れます。サイドスイング、後ろなんかも含めればあっという間に50個クリアできるでしょう。
違う言い方をすれば、自力で技を発想できるようになるレベルとも言えます。
またフリースタイルなわとびの代表格ともいえる「TJ」ができるのもこの辺のレベルです。
■関連記事:
おまけ:競技者レベル
上級者レベルと技術的な差はほとんどありません。でも「おまけ」として競技者レベルというのも作りました。
できる技: 50個以上(三重跳び、三重跳びの変化 ...etc)
特 徴 :技の組み合わせができる
技の個数は同じです。このレベルでは発想次第でいくらでも増やせるので、個数にあまり意味が無いんですよ。
上級者の中でも競技者レベルに行ける人はができるかです。個別技を連続するのではなく、違う技を組み合わせて跳ぶことができるのが競技者です。
これが言うより難しくて、たとえば「前とび→二重跳び→交差とび」のような組み合わせを跳んでみてください。個別にはできても、連続で組み合わせると結構できない。
競技者レベルの人は、このが優れているのです。
おわりに
いかがでしたか?
今回は「出来る技の個数」を軸にして縄跳びのレベル分けをしてみました。よく縄跳びは回数で測られがちですが、こんな見方もあります。
回数が出来るのも熟練度が上がるので大切です。しかし「応用が利く」という意味で多種類の技が出来る方が、縄跳びが上手と言えるのです。
*2:ロープを体の側面で回す
*3:サイドスイングの特殊な回し方
(2015年10月25日 「なわとび1本で何でもできるのだ」より転載)