僕は結婚は、したい人はすれば良いし、したくない人はしなくて良いし、それを他の人がどうこういう必要もないと思っています。
でも、大都会のバーというお酒を出すお店でバーテンダーという仕事をしていると、本当に毎日のように「良い出会いがない」とか「そろそろ結婚を考えている」とかって「結構モテそうな女性」から言われるわけです。
そして先日、こんな質問をいただきました。
「お互いに独身の友人(二人とも女性です)とよく話しているのですが、40歳過ぎて結婚できていない私たちって、何か欠陥があるんでしょうか?ちなみにその友人も私も別に特に性格が悪いとも思えないし、見かけも特にすごく美人というわけではありませんが、愛嬌もあるし感じもいいし(笑)、普通に社会人として周囲とトラブルもなくうまくやっていけています。結婚できた人とできていない人の差ってなんなのでしょうか?何かあるのでしょうか?(43歳)」
まず、こんな事実はご存じでしょうか?
日本の長い長い歴史の中で、ほとんどの男女が結婚したのは昭和の一時期だけなのだそうです。
江戸時代も、明治時代も、みんながみんな結婚したわけではないそうです。
でも、昭和の一時期だけ、ほぼみんなが結婚してしまったため、「人は大人になったら結婚するのが当たり前」という風に信じてしまって、その人たちが親になった今の時代に、「どうしてうちの娘は結婚できないのか?」と思うようになったというわけなのだそうです。
さて、どうして昭和の一時期はみんなが結婚出来たのかというと、その時期、「お見合い」がすごく流行ったそうなんです。
どこかに年頃の独身者がいると、「じゃあ、この人なんてどう?」というお見合いをすすめるおばちゃんが全国にすごくいたんでしょう。
実際、その昭和の時期と今の平成の「恋愛結婚率」は変わらないそうなんです。
はい。自分で勝手に恋愛して、勝手に結婚しようと考えるような人たちっていうのは、いつの時代もそんなには多くないんです。
みんな結構、誰かが「早く結婚しなさい。この人なんてどう?」ってしつこく言うから、もうどうしようもなく結婚したってことのようなんです。
たぶん結婚って「すごくしたい」って思わない限りは、なんとなくしないままですんでしまうものなんだと思います。
周りのいろんな意見に惑わされることないと思いますよ。自分が好きなように自分の人生を生きたらいいと思います。
渋谷 bar bossa 林伸次
上のような質問に答えた本が出来ました。『ちょっと困っている貴女へ バーのマスターからの47の返信』