遠方に住む友人知人から、「アンタが行かなくて誰が行く!」と言われ続けていたものの、なかなか訪れることが出来なかったピエリ守山に潜入して参りました。詳細をレポいたします。
「もう廃墟とは言わせない!」という刺激的なキャッチフレーズをひっさげて、ピエリ守山が大復活を遂げてから早一ヶ月。そろそろ行かねばならぬと、意を決してカメラ担いで行って参りました。
私は琵琶湖の西側に住んでおり、「明るい廃墟」と呼ばれ一躍有名になった前身のピエリ守山には、何度が足を運んだことがあります。テナントの半分以上が撤退し、白い板が打ちつけられ、シャッターが閉まったままになった状態でも、ピエリ守山は私にとって便利な施設だったのです。
撤退した店舗が多かったとはいえ、フードコートやスーパーマーケットは残っていました。また、座り心地の良いソファがあらゆる場所に設置され、広い施設内を休み休み歩くことができました。幼い子供の体力を奪うには十分広く、そして安全。帰り際には食材を揃えることもできるという、ピエリ守山はまさに一石二鳥の神施設だったわけです。天候に関係なく快適に過ごせるのもありがたかった。
だから明るい廃墟、ピエリ守山が復活する!とニュースになったときは、とてもうれしかったのです。ジモティーママンたちの間では「コストコが来るらしいよ!」「えっ、私はDIYショップができるって聞いたよ!」「つーか、もうDIYはいらないって!」などなど、キャッキャウフフな会話が繰り広げられたのでした。
次はどんな施設になるのだろう、場所がいいからアウトドア施設じゃない?、ビワイチ(自転車で琵琶湖を一周することをジモティーはこう呼ぶ)客のためのホテルとか?......こんな感じで、期待は膨らむ一方。
最終的に、ZARAやOLD NAVYなどの海外アパレルが入るらしいという事がわかると、今度こそがんばれピエリ守山と、ジモティーは祈ったものでした。だって琵琶湖の真ん前にある、あれだけ大きな施設が廃墟となった姿は、湖を愛するわしら滋賀県民にとって、うれしいものではなかったのですから。
おし、行くか......。
みぞれ降るとある日曜の午後、田舎の滋賀の、よりいっそう田舎の西部から、私達はピエリ守山に向かったのでした。前身のピエリ守山がオープンした当初、琵琶湖大橋が大渋滞を起こして、その影響で周辺道路が渋滞した記憶が残っていたこともあって、渋滞を警戒しつつのドライブでしたが、拍子抜けするほどスルッスルな感じで車は進みました。
渋滞してないっす。
それにしても、いつ車を走らせても琵琶湖大橋からの眺めは最高です。夏の天気のよい日は、真っ白な帆を張るヨットが何艘も見えます。この日はあいにくの曇り空でしたが、ピエリは間もなく見えて参りました。
あっという間に広大な駐車場に到着。
えっと、す、空いてますね......?
とりえあえず中に入ってみようということで、ピエリ守山にレッツゴー!
入り口(1-12入り口)ではこの方がお出迎えです。
キャッチフレーズは「びわこ再度」。
その下に[レイク&ハッピーサイド]モール PIERI MORIYAMAとあります。再度とsideをかけたわけやね。かけてよかったんやろか。
そして施設入ってすぐ、左手にLOGOSです!!
キエーッ!いいじゃんいいじゃん、LOGOSいいじゃん!
それもかなりの大型店舗です。琵琶湖は夏になるとオートキャンプなどの施設利用者で賑わいますから、そんな人達がキャンプ用品を揃えるにはうってつけの店舗です。そしてピエリ内には食品スーパーもあるから、バーベキューもラクチンだよね!
このLOGOSはうれしいです。きっとこれからも利用することになるでしょう。
しかし気になったことが一つ......。
見えますでしょうか、LOGOSの前の店舗、進行方向右手の大型テナントがまだ開店していない状態なのです。
今春OPENとは書いてあるものの、これにはカウンターパンチをくらったような衝撃を受けました。入って最初の店舗がオープンしていないとは......。何かの冗談じゃろか......。
そしてLOGOSと空きテナントの間、河川で言えばちょうど中州のあたりに駄菓子の「思いで横町」。え、どうしよう、ショッピングモールに駄菓子屋どうしよう。ぷちぴあどうしよう......。期待してたのとちょっと違ったわ......(パンフレットによるとここは期間限定ショップということ。きっと何か他の店舗ができるか、LOGOS前の店舗がオープンされた時点で撤去されるのでしょう)。
そしてその駄菓子屋の前には宮脇書店。そう大きくない店舗でしたが、個人的には、書店があることはとてもうれしかったです。ちょっとした文具を売るスペースも。しかし文具店というよりは昔懐かしいファンシーショップ的なイメージ(店舗内に入ると文具が多く並んでいました)。
写真がこんな感じで微妙なアングルなのは、なるべく他のお客さんを写さないようにしているからなのですが、宮脇書店の隣にはスポーツショップのヒマラヤ。そしてヒマラヤの対面にある店舗は、白い板に覆われています。つまり、店がまだオープンしていない状態。
白い板には「今春オープン」の文字がありました。
その先にあるのがGAP。ここから先が、新生ピエリの売りとなるであろう海外アパレルブランドの並ぶ、華やかな区画になります。NYで言ったら5th avenueのあたりかな(適当に書いた)!
GAPの前でびっくりしました。いきなりのFINAL SALE!!!
えっ!つか、もう閉店なんですか...?ち、違うよね。
そしてGAP、ZARAの先にはH&M。
このあたりから、 Srtadivarius、 OLD NAVYなどのブランドが続きます。店舗も大きく、明るい店内。以前のピエリに比べるとかなり大胆に改装が行われたようで、おお!と声が出ました。これはすごい。がんばったねピエリ!いいです、いい感じです!
人もだんだん増えてきました!
そして、海外ブランドが並ぶエリアを過ぎた場所にスーパーマーケットのTOKUYA。滋賀県といえばスーパー平和堂です。滋賀県民であれば誰でもお世話になりまくっているスーパー平和堂。この平和堂帝国に単身乗り込んだTOKUYA。がんばってる。絶対にがんばってる!
このスーパーマーケットの近くには、クリスピー・クリーム・ドーナツやセカンドハウス、アンティ・アンズなどのスイーツ系店舗が並びます。100円ショップのSeriaもありました。Seriaの前には名画のポスターを売っている「世界の絵画ギャラリー」。
クリスピー・クリーム・ドーナツです。都会に住んでおられるみなさんは、「ハァ?まだクリスピーに並んでるの?」と思われるかもしれませんが、滋賀県ではたぶん初出店なんですね。滋賀県民を許してください。
そしてクリスピー・クリームの横に突然現れたのが北海道物産展です。スイーツの横に珍味。甘い物の次には塩辛いものを...って、そういう話じゃないと思うんですよ(今現在、この店舗は閉店しています)。
そしてこの物産展の近くにある今春OPEN予定のテナントです。このあたりから、もしかして店子が集まっていないんじゃないか...という不安で胸が一杯に。
歩いていると、三分に一回ぐらい遭遇するこのようなサインと白い壁。再スタートを切ったばかりであるピエリの苦悩がうかがえるような気がします。
ちょうどモールの中心辺り、OLD NAVYの前の広場にBURGER KINGです。個人的にはココが一番楽しみでした。
お腹は空いていなかったので、ランチは後回しにしてずんずん進みます。すると前方にペットショップのMIKUNIが見えて参りました。このショップは、最後の最後まで廃墟状態のピエリで頑張って営業していたことで話題になりましたよね。
ペットショップの前にはゲームセンターとプリクラのスペース。
こ、これは......。
懐かしい感じだ......。
そしてゲームセンター横のオートモール。軽自動車の展示場ですね。数台は展示されていて、営業のみなさんが立っていましたが、人はこんな感じで......。写真を撮るのが申し訳ないような気がして、この一枚しか撮影できませんでした。
キッズコーナー。たまたまキッズがいなかっただけだよ、きっとそうだよ!
キッズコーナーの向かいには、こちらも話題になった「めっちゃさわれる動物園」です。
揉まれまくる小動物のことを想像して、行く前から若干涙目でした。
入園料、大人1000円!!!Wow!
結局入場はしませんでした。
めっちゃさわれる動物園の横はピエリガーデン。子供の遊び場です。1回300円だったかな。ちょっとしたお化け屋敷のようになっているみたいです。後日再び訪れた時には、このスペースで手作りワークショップが行われていました。
気にするなと言われればそれまでですが、こういったスペースはなんとなく寂しいですね......。
気を取り直して二階に向かいます。しかし向かった先はいきなり今春OPEN。どうしよう、ここはどこ、私は誰なの?
お母さんの強い味方の西松屋。しかし、ピエリでなければならない理由はわからない。899円の看板が悲しさに拍車をかける。
また会えたね......君も空いてるのかい?
少し歩くとフードテラス(フードコート)です。フードテラスには12店舗ほど入っていて、なかなかどうして賑わっていましたよ。テラス席が最高!きっと日本でもトップクラスで景色の良いフードテラスだと思います。
こんな感じで、広々としたテラス席がたくさん用意されています。これは本当に素晴らしい。なにせ、その前には雄大な比良山系と美しい琵琶湖が見えるのだもの。ピエリの財産ですよ、これは。
つか、天気悪っ!
みなさんあまりご存じないかもしれませんが、滋賀って結構雪が降るんですよね。かなり寒いんです。ただ、こんな写真であっても、ここのテラスからは、天気のよい日は美しい景色が見えるだろうと想像していただくことはできると思います。強めに想像してください。本当に素晴らしい眺めなんです。ピエリはなんでそこを強烈にプッシュしないんや!
雪が積もって真っ白になった山々と鉛色の空と湖。こんな琵琶湖も美しい。だからこそ、なんでそこをプッシュせんのか(もういい)。
ちなみに......後日撮影した写真はこれ!
エンダァァァァァァァァァァァイァァァァァァァァ
別のアングルから。
どうですか?こんなに素晴らしい景色を眺めることができるテラス席って、なかなかないでしょう!?
フードテラスから二階に戻り、再び散策開始。大型店舗(家具店や靴店など)もありますが、こんな感じのハンガーを置いただけのような店舗もちらほら......。
また会えたね......。
オーッス(もう慣れた)!
二階の奥にはちょっとしたレストラン街があったものの、いきなり開店前オイ!(この奥にはすでに開店済みのレストランが数軒あり、賑わっていました!)
気を取り直して一階に戻るも、エスカレーターの先にはまたしても今春OPENの文字が!
えーーっ!
うわーーーん!!
いやあああああああ!!!
総括です。
ピエリ守山は以前のピエリ守山とあまり変わってはいませんでした。
もちろん店舗の入れ替えはありましたし、以前のピエリにはなかったタイプの施設もありました(フットサルコートなど)。しかし、前回と同じように、一階に大型店舗があるにもかかわらず、二階は店舗というよりも臨時ワゴンセールと言っても過言ではないようなお店があります。ただ、今春オープンする店舗が数多くあるはずなので(私が数えた限りで20店舗ほど)、春からはもっと活気が出るのかもしれないですし、雰囲気が変わるのかもしれません。
そして、全国的に流行っているゆるキャラですが、ピエリ守山にもゆるキャラは存在しています。その名も脱・廃キャラのアユちゃんです。このアユちゃんのキャラ設定が微妙過ぎて目が離せないでいます。まず、このアユちゃんがピエリで配っているという脱廃ティッシュ。アユちゃんのツイッターアカウントによると、
ということなんですね。
ここで私は考えるのですが、ゲスゆるくなるティッシュが欲しい人ってどれぐらいいるのかなと。ここのところは好き嫌いが分かれるのではないかと思います。このあたりのキャラ設定も、まだまだ試行錯誤中なのではないかなと。最近のツイートには、
というものがあり、なるほど、これは運営側も十分現状を理解した上で、そこをプッシュする戦略をとったのかなと思いました。春には本当に大きな変化を遂げることがわかっていて、今のこの状態を楽しんでくれとのアピールなのかもしれません。
というか、なぜ私はここまでピエリが気になり、なんだかんだ書きながら全力で応援しているのでしょう。わけがわからなくなってきました。
とりえあえずみなさん、テラスから湖や比良山系を眺めるだけでも価値はあります。ピエリ守山に興味のある方は是非行ってみて下さいね!