「秋ナスはヨメに食わすな」ということわざの意味は諸説あるが、一説には「食べさせるのがもったいないくらい秋のナスは美味しい」ということだとも言われている。調べてみるとナスは夏野菜だが、9月頃に収穫されるナスは身も締まり、種が少なく美味しい物が多いという。
今が食べ頃のナスを味わうのにふさわしい料理を探していたところ、インスタグラムで「#坊さんの気絶」というナス料理が盛り上がっているのを発見した。
#坊さんの気絶
All About「男の料理」ガイドで「長時間レシピ」でもおなじみの土屋敦さんによると、「坊さんの気絶」とはトルコ料理で正式な名前は、「パトゥルジャン(=ナス) イマム(=僧) バユルドゥ(=気絶した)」という。
高僧がこの料理の匂いをかいだだけで、あまりにおいしそうで気絶したのが由来だ。一度にたくさん作り、冷蔵庫で冷やして常備菜として食べれるため、ユニークなネーミングと相まってインスタグラムで人気になった模様だ。
2016年8月現在でインスタグラムの投稿は700近くもある。少ない食材で作れるので、土屋さんのレシピの材料を参考までに下記に記載する。
■材料(4人分)
ナス......3~4本
トマト......1個
タマネギ......中1個
ニンニク......ひとかけ
青唐辛子......1本
塩......小さじ1/2
レモン汁......少々
砂糖......ひとつまみ
水......適宜
パセリ......適宜
詳しい作り方はこちらのレシピを参考にしてほしい。
インスタグラム内でどんな「#坊さんの気絶」が投稿されているか、早速紹介していこう。
レシピ付きの投稿がブームの火付け役?
▲「ニンニクとトマトと玉ねぎを少しの塩でペースト状(トマトの水分はきっておくと👍🏻)になるまで炒め、ストライプに皮を剥いて弱火のフライパンで蓋をしながら柔らかくなるまでじっくり焼いた茄子に切れ目を入れて詰める。詰めた茄子をフライパンに並べ、レモン汁と少量の塩とひとつまみの砂糖を加えた少しのお水(100ccくらい)で蒸し煮にする。」というレシピも一緒に投稿したことでマネする人が続出。@ko8yacさんに聞いたところ土屋さんのレシピを元に作ったそう! なんたるご縁!
ガラスの器で涼しげに
▲「手順が多いイメージでちょっとガッツが要ったけど作り方や材料はシンプルなので意外とスムーズ☺︎」だったそう
詰め物はたっぷり目が美味しい
▲「歩く世界の料理ショー、 @ko8yac さまが作ってたトルコ料理!そのネーミングに惹かれてわたしもやってみた。」とのこと
グリーンのお皿とナスの色合いが美しい
▲ 「お皿はトルコではなくベトナム土産です(笑)」とのことだがエスニックな組み合わせが料理にマッチしている
和食にもしっくりと馴染む
▲鯖の味噌煮や長芋の短冊などに並びトルコ料理の「坊さんの気絶」が紛れ込んでいるが、不思議とまとまっている
トマトの豚汁とコラボレーション
▲こちらも「和」の食卓にワガモノ顔で鎮座。和洋中、いろいろな食卓にマッチするのもブームの理由かもしれない
和洋折衷の食卓ではセンターを務める
▲ポーチドエッグ、カプレーゼなど洋風のおかずに囲まれても違和感なく溶け込んでいる。センスの良い器使いが絶妙の調和を生んでいる
肉味噌入りアレンジバージョン
▲「挽肉ににんにく生姜と玉ねぎ人参インゲン、お味噌とお酒を混ぜ、汁気がなくなるまで炊きます。この #肉味噌 を切り込みを入れた #焼き茄子 にぎゅっと詰めて→チーズとトマトをのせトースターで焼きます。」これならメインのおかずとしても満足度が高そうだ
ミントをあしらって爽やかに
▲もしかしたら紹介した投稿の中で一番「トルコ」っぽい作品かもしれない。本来はパンと食べるおかずなのだろう
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