ソーシャルテレビ推進会議という勉強会をやっていることは何度も書いてきた。
活動は毎月クローズドなメンバーで定例会合を行なっている他、上にあるようにオープンな形のセミナーイベントもだいたい半年ごとに開催してきた。
そして今年の11月もまたイベントを開催する。ただ、今回はこれまでの三回と少し違う。なんと!海外からゲストをお招きし、キーノートスピーチをしてもらうのだ。
Anthony Rose氏。Zeeboxという会社の共同創設者で、技術担当役員いわゆるCTOでもある。
Zeeboxは英国ではじまったサービスで、いまやアメリカとオーストラリアでも使える。もちろんAnthonyもロンドン在住だ。
英国にはiPlayerというサービスがある。テレビ地上波の放送局BBCが、ネット上でも番組を視聴できるように開発したものだ。BBCはもはや、あらゆる端末で視聴できるテレビを超えたテレビ局になった。この画期的なサービスの起ち上げにAnthonyは関わっていた。
彼がその後、開発したのがZeeboxだ。いったいどんなサービスだろう。
最近はテレビを見ながらスマートフォンやタブレット、PCを同時に観る、ダブルスクリーン視聴と呼ばれるスタイルが急増している。あなたもふと気づくとやっているのではないだろうか。テレビを見ていてTwitterで番組に関するつぶやきを眺めたり、気になる言葉を検索したり。
だが、つぶやきを眺める時はTwitterアプリを開いたり、出演者の経歴をブラウザで検索したり、なんてことをいちいちアプリを切り替えてやってたら忙しくて仕方ない。ひとつのインターフェイスでパパッとこうした作業が出来てしまえば、こんなに便利なことはない。
Zeeboxはそれを実現したサービスなのだ。
日本でもPC上ならアクセスできるので、見てもらうのがいちばんだ。zeeboxを検索すれば、すぐにサイトが出てくる。スマホだと、アプリを落とせと言われて国別の制限にひっかかってしまうのでPCで見るしかない。
番組のページに入ると、その番組に関してつぶやいているTwitterのタイムラインが出てくる。自分もそこに投稿して参加もできる。
画面の横にはタグが並んでいる。zeetagと呼ばれるもので、番組に登場して気になりそうなキーワードを抽出してある。zeetagをクリックすると、その言葉に関する情報を集めて見せてくれる。なるほど便利だ!
日本にいてもなんとなーく使い方はわかるが、番組と一緒には見れないのでいまひとつ使い方がつかめない。
Anthonyにじっくり説明してもらい、できるだけ皆さんがZeeboxを理解できるようにしたい。
もちろんイベントはZeeboxの話だけではない。キーノートの後に、さらに多彩な登壇者をお迎えして3つのセッションを計画している。登壇者の名は追い追いオープンにしていくが、それぞれなかなかユニークなセッションになりそうだ。
参加費7,000円。海外からゲストを呼ぶイベントとしてはリーズナブルだと思う。広い会場ではないので、定員120名。早めに申し込まないと、わりと早い段階で埋まってしまう可能性はある。
Anthonyは気さくな方で、日本に来るのを楽しみにしてくれている。ぜひ皆さん、その姿を間近に、見に来てくださいな!
(※この記事は2013年9月13日の「クリエイティブビジネス論!~焼け跡に光を灯そう~」より転載しました)