非水系リチウム-酸素(Li-O)電池の理論的な質量エネルギー密度は、従来のリチウムイオン電池と比較してはるかに高いため、長距離電気自動車を実現させる可能性がある。
最近、超酸化ナトリウムや超酸化カリウムを利用した電池が報告されたが、熱力学的に不安定な超酸化リチウム(LiO)は、エネルギー密度を高くできる可能性はあるものの、より扱いにくいことが分かっている。
今回、適切なカソード材料、すなわちイリジウムナノ粒子で修飾した還元グラフェン酸化物を用いることによって、Li-O電池内でLiO結晶を安定化できることが実証されている。
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この新しいリチウム-酸素化学を利用した電池は、故障するまで40サイクルにわたって動作することが実証され、高い効率と十分な容量が実現された。
Nature529, 7586
2016年1月21日
原著論文:
doi:10.1038/nature16484
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