免疫系における細胞間相互作用を調べるための新規な方法を、G Victoraたちが報告している。
彼らがLIPSTIC(Labelling Immune Partnerships by SorTagging Intercellular Contacts)と呼ぶこの方法は、遺伝学的に改変された受容体–リガンド対を使う化学標識付け(タギング)によるもので、この過程には細菌の酵素ソルターゼが関わっている。
リガンド–受容体相互作用の履歴は、フローサイトメトリーもしくは顕微鏡法によって検出できるレポータータグの存在によって明らかになる。
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著者たちはこの方法を使って、T細胞受容体がもはや相互作用に関わっていない非抗原特異的段階で、T細胞と樹状細胞の間で起こる予想外のCD40–CD40L相互作用を観察している。
この方法はおそらく、他のin vitroやin vivo系にも応用可能だろう。
Nature553, 7689
:10.1038/nature25442
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