ソフトロボティクスでは、外部電源とロボットを接続するために、いくつかの「硬質」部品つまり金属部品が、特に電池や配線の形でこれまで必ず含まれていた。さらに、ソフトロボットと電源をつなぐ外部配線が、そうしたロボットの自律性を制限している。
今回J Lewisたちは、マイクロ流体論理を用いる3D印刷ソフトポリマーロボットと搭載燃料としての過酸化水素を組み合わせ、硬質構造体を組み込まずに、腕が動く8本腕ロボット(オクトボット)を製作している。
白金触媒の存在下で過酸化水素が分解されて酸素が発生すると、体積が膨張することによって、オクトボットの腕に埋め込まれた袋が膨らむ。
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また、燃料タンク、マイクロ流体チャネル、ガス放出孔の設計によって、2組の腕が周期的に動くようになっている。
Nature536, 7617
2016年8月25日
oi:10.1038/nature19100
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