あなたは覚えていないでしょう、私がその夜遅く、あなたを分娩中に浴槽でおっかなびっくりで興奮しながら、じっと月を見つめていたときのことを。もうすぐ、あなたがこの世界に生まれてくると分かって、あなたに囁きかけていました。「大丈夫よ」って。
あなたは覚えていないでしょう、生まれてすぐにあなたが私を見たときのことを。あなたを私の胸に抱き寄せたとき、驚いてしまって耳元で「はじめまして、赤ちゃん」と言ったときのことを。
あなたは覚えていないでしょう、あなたが私の傷ついた心を癒してくれたときのことを。あなたがどれほど私の心の支えであったかを。あなたが生まれるまでの私は弱かった。あなたのおかげで私はまた強くなれました。
あなたは覚えていないでしょう、どこへ行っても私があなたのことを誇らしく見ていたことを。いつもあなたは、私にとって、部屋の中にいる一番美しい男の子でした。
あなたは覚えていないでしょう、あなたがおかしなことをして、私を笑わせてくれたことを。あなたの心の優しさが分かりました。
あなたは覚えていないでしょう、あなたの髪をブラシで解かしていたときのことを。あなたは私を見上げていましたね。言葉を交わすことなく、私たちの心がつながり、言葉では伝わらないこともすべて分かり合えました。
あなたは覚えていないでしょう、いっしょにくすぐり合っていたときのことを。私がいつもうまいことあなたを抱き寄せ、魅力的な小さい顔にたくさんキスしたことを。
あなたは覚えていないでしょう、私が夜ベッドに入る度、あなたの母親であることにとても不安を感じていたことを。私はうまくやれているかしら? 実はいっぱい間違ったのでは? 彼が求めているものにふさわしい母親になれるかしら?
あなたは覚えていないでしょう、私の心が折れても、あなたが道しるべとなって、その心を強く成長させてくれたときのことを。砂時計の中で砂が落ちるのを見ながら、あなたが大きく成長していく姿に大きな喜びを感じていました。
あなたは覚えていないでしょう、あなたの小さな足が私の手の中に収まっていたときのことを。日々私の足よりどれほど大きくなるのか、また、どうやってあなたを放したらいいのか想像していたものです。
あなたは覚えていないでしょう、でも私は忘れません......そして私たち2人のために覚え続けていきます。
このブログはハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。