ポリシープロジェクトの解説-2:ポップパワー

ポリシープロジェクト2本柱の1つ、ポップパワープロジェクトです。CONVERGENCE、COOL、CITYの3つのサブプロジェクトで構成します。1 CONVERGENCE メディア融合や新メディア開発を進めるサブプロジェクトです。デジタルサイネージ、IPDC、KMD OmO、その他(ネット炎上等)の各ユニットからなります。

ポリシープロジェクト2本柱の1つ、ポップパワープロジェクトです。

 CONVERGENCE、COOL、CITYの3つのサブプロジェクトで構成します。

1 CONVERGENCE

 メディア融合や新メディア開発を進めるサブプロジェクトです。

 デジタルサイネージ、IPDC、KMD ☓ OmO、その他(ネット炎上等)の各ユニットからなります。

1) デジタルサイネージ

デジタルサイネージを一大産業・メディアに成長させるプロジェクト。

 世界最大級のコンソーシアム(デジタルサイネージコンソーシアム)を形成し、技術開発、ビジネスモデルデザイン、制度改革などの活動を進めるほか、イベント開催、コンテンツ開発、政策提言などを通じ、この分野の発展を牽引します。

 ・企業コンソーシアムを通じ、産業開発、標準化等を推進 

 ・「デジタルサイネージジャパン」@幕張を開催@6月 毎年13万人が参加

 ・子どものコンテンツ制作→1万面サイネージ放映をプロデュース

 ・秋葉原献血サイネージ実験、渋谷Dinnersでの実験などを実施

 ・「デジタルサイネージ革命」「デジタルサイネージ戦略」を出版

参考 デジタルサイネージコンソーシアム 会員企業 100社 

  デジタルサイネージジャパン   http://www.f2ff.jp/dsj/

  デジタルサイネージアワード   http://bit.ly/fohiQ3

2) IPDC

マルチスクリーンによる日本型スマートテレビを開発するプロジェクト。

 放送の電波に通信技術であるIPを乗せるサービスを開発するIP Data Casting(IPDC)。

 通信・放送を融合する技術開発、サービスデザイン、ビジネスマネジメント、そして制度改革を進めています。

 ・企業コンソーシアムを通じ、技術開発、ビジネス開発等を推進。

 ・テレビ局と「マルチスクリーン型放送」の技術開発とビジネス実験を実施。

 ・これまで、「情報通信法(放送法等改正法)」の制定、

  「ユビキタス特区」の実現、「ホワイトスペース特区の制定」などを後押し、実現に貢献。

参考 IPDCフォーラム 会員企業 44社

3) KMD ☓ OmO

 吉本興業が展開する動画配信チャンネル「OmO」(オモ)と連携して、映像制作・配信を行うほか、人材育成、新ビジネス創出等に関する共同研究を行うものです。

・KMDの学生(留学生を含む)ないしそのグループがチャンネル内に個別チャンネルを設け、番組を制作・配信します。

・他の大学などから映像作家の卵を共同で発掘し、制作・配信の機会を提供します。

・これらを通じ、映像を制作する人材の育成策の検討、ネットでの新ビジネスの開拓等について、共同で研究します。

 スタート時の「OmO」×「KMD」共同制作チャンネルは以下の5つ。全部学生がやっとります。

◯Gothic & Lolita & Punk no Kai Weekly Channel

  ゴシック&ロリータ&パンクの会です。 http://bit.ly/1nzubXS

◯清水佳代子のイケパラちゃんねる

  イケメンをみてください。 http://bit.ly/1nzuj9z

◯Cool food×美味しいちゃんねる

  韓国からきた黄さんの番組。プロの仕事です。 http://bit.ly/1nzudip

◯TokyoMarin

  東京まりん「ひとりでできぬもん!」 http://bit.ly/1ajTMh6

◯TokyoMarinEnglish

  東京まりんの英語版。 http://bit.ly/1jDaLRH

4) その他

◯ネット炎上

 ネット炎上対策を講ずるプロジェクト。社団法人ニューメディアリスク協会とともに、事例調査、啓発教育などの活動を進めています。

◯オープンデータ

 オープンデータ対策を進めます。オープンデータ流通推進コンソーシアムに協力し、普及啓発に努めています。

2 COOL

 ポップカルチャーの世界展開やコンテンツの開発を進めるサブプロジェクトです。

 エンタテイメント産業と連携して、音楽、マンガ、アニメ、ゲーム、お笑いコンテンツのプラットフォームを形成します。政府(知財本部、総務省、経産省、文科省)とも連携します。

 Sync Music Japan、海外マンガフェスタ、アニメビジネス、ソーシャルゲーム、沖縄国際映画祭、ゴシック&ロリータの各ユニットからなります。

1) Sync Music Japan

 音楽業界によるJ-Pop情報の海外発信プロジェクト「Sync Music Japan」のアーティストデータベース(約2000組)をKMDで運営しています。ほぼ全てのJ-Popアーティストの情報を扱い、海外展開の窓口となります。

 また、Sync Music Japanの番組を制作してフランスでオンエアしたり、アメリカ・オースティンでのSXSWに出展してアピールしたりするなど、学生主体の活動も行います。

2) 海外マンガフェスタ

内外のマンガ家と関連企業が集う「海外マンガフェスタ」を東京で開催します。

 大友克彦氏、浦沢直樹氏、ちばてつや氏、松本大洋氏らが参加、

 仏、伊、ベルギー、EU、台湾らが協力しています。

3) アニメビジネス

日本動画協会が主催するプロジェクト。アニメとマンガ・ゲーム、音楽、グッズ等のコンテンツ分野がパートナービジネスを開発する活動に協力しています。

 文科省アニメ・マンガ人材養成事業と連携し、クリエイター、教育機関、関係業界とともに育成カリキュラムの策定にも携わっています。

4) ソーシャルゲーム

 ソーシャルゲームの健全化と産業育成を図るため、ソーシャルゲーム協会(JASGA)を設立し、活動しています。ゲーム産業の国際競争力強化が重要課題です。

参考 ソーシャルゲーム協会 会員企業 74社 

5) 沖縄国際映画祭

 吉本興業が主導する沖縄国際映画祭にて、世界のお笑い映像の収集・発信、コンテンツ取引市場の形成などを推進しています。コンテンツの国際プラットフォームを形成するとともに、KMD ☓ OmOの可能性も開拓します。

6) ゴシック&ロリータ

 ゴシックとロリータで世界を征服します。

 詳細別途。

3 CITY

 デジタルの街づくりをするサブプロジェクトです。ポリシープロジェクトの総合力を都市設計に活かします。

 Tokyo Crazy KawaiiとCIPの両ユニットから始めます。

1) Tokyo Crazy Kawaii

マンガ、アニメ、ゲーム、ファッション、食、雑貨などなど、クールジャパン業界の総合力を海外に発揮するビジネス☓カルチャーイベント。NIPPONのカワイイを世界各地でローカライズしていきます。

 2013年秋、第一回をパリで開催、稲田朋美クールジャパン担当大臣にも参加いただき、大反響を得ました。2014年、地域も内容も拡充します。

2) CIP

CIP=コンテンツ・イノベーションプログラム。東京都港区竹芝地区の都有地再開発プロジェクトに参加し、コンテンツ産業集積地の形成を目指します。

 事業主体は東急不動産・鹿島建設。地上26階地下2階の業務棟を建設。コンテンツやITに関する研究開発・人材育成、国際産業支援のための拠点として、7600㎡を用意し、ラボ、ホール、スタジオ、オフィス等を構築する計画です。オープンは2019年。この計画策定と運用に当たります。

(2014年4月「中村伊知哉ブログ」より転載)

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