James Clearさんのモチベーションや習慣化に関する記事を読ませいただいてから、やる気や何事かを続けるためにはどうしたらよいのかということについて、たくさんの示唆をいただいている。
自分のためにも、ちょっとまとめておきたい。
まず、やる気はあてにならない。
自分は、やる気が大きく変動して、さまざまなことをやっても続かないと思っていた。しかし、それは、僕だけではなさそうだなと、最近は思っている。
僕の内面のやる気のグラフを書いたら上のようになる。
最高レベルの時は、何か新しい意義のあることを始めたりできるが、最低レベルの時は、とてもそんな気にならず、ちょっとしたことが億劫になったりする。
それは、僕だけではない。
モチベーションがそれほどあてにならないとしたら、最低レベルのやる気でできることしか続かないということになる。
上の図では、やる気度15が必要なことを規則正しく繰り返しているところ。
やる気度は15を下回ることはないので、このことは、簡単に繰り返してできる。
しかし、それはとても小さなことだけに限るわけではない。
たとえば、僕が毎朝4時半に起きて、ブログを書くことから仕事を始めていることは、こうして習慣になっていまう前は大変なことだなと思っていたが、いまでは、最低レベルのやる気の時でも、それを行うことができる。
習慣にしてしまえば、やる気度が低いことで、それが途切れることはない。
しかし、たいていは、こんな風になる。
やる気度60ぐらいが必要なことを始めるとする。もちろん、その時はやる気度が80とか90とか、60を大きく上回っているので、嬉々としてそれを始める。
2回目も、たまたまやる気レベルが60を上回っていたのでやることができたが、3回目、4回目、5回目はやる気レベルが60を下回って、それをすることができなかった。
そうなると、仮に、6回目のときにやる気レベルが60を上回っても、もうそれをすることができない。
もちろん、僕も、やり始めて続けていないことが、今年もいくつかある。
恥ずかしながら、「一日ひとつ短編小説を読む」とか「10年日記を毎日つける」とかである。
それでも、そのことを続けようとしたら、やる気度の不足を何かで補う必要がある。
赤線のように補うことができたら、なんとか3回目、4回目、5回目を乗り越えることができる。
だいたい21日ぐらい続ければ、それは習慣になると言われている。やる気度60必要だったものが、やる気度15でもできるようになるのだ。そこまでいけば、2番目のグラフのように、やる気の波に左右されることはなくなる。
だから、この赤い部分を何かで補う必要があるのだ。
僕にとっても、多くのほかの人にとっても。
それを何で補うかを考えておかないと、ある程度やる気の必要なタスクは、絶対に習慣化できず、長期間続けることができない道理だ。
家族や友人にそれを告げる、ネットなどで公言する、続けることができるかどうか賭けをする、友達と一緒にそれを始める、などがポピュラーな方法かと思うが、ほかにも工夫の方法はあると思う。
たとえば、以前紹介したように、2分程度の小さなタスクにしてそれを習慣化することから始める方法などもある。
大学生の頃、ある先輩から、「お前はやる気の波がある」と言われたことが、長い間僕の胸に引っかかっていた。何かのたびにその言葉がよみがえり、ああ、僕にはそういう欠陥があるのだなと思っていた。
しかし、それは間違いだった。
意志力に頼ったやり方で何かをはじめても、やる気の波にのまれて途中で挫折するのは、僕だけではないし、あなただけでもない。
上に書いたようなことを前提に、何をどのように続けて習慣化させるかということを、しっかりプランニングすればよいのだ。
おもにJamesさんの記事を参考にして書いた習慣化に関する記事がいくつかあるので、よろしければどうぞ。
(2014年10月12日「ICHIROYAのブログ」より転載)