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自分が体験したことのないことを体験している人の心を、想像するのはかなり難しい。
そういう体験のひとつに、ペットロスがあるのではないかと思う。
僕も自分でラブを飼うまでは、知人の飼い犬が死んでしまったと聞いたとき、その人の悲しみや辛さをリアルに想像することができなかった。
悲しんでおられるだろうなと思って声をかけるのだが、その悲しみの深さが想像できないのである。
ペットを救うことは、飼い主を救うことだ、と聞いたことがある。
とはいえ、ペットを飼ったことがない人には、その言葉はほんとうには伝わらないのではないだろうか。それはきれいごととか、贅沢なことのように感じられるのではないかと思ったりする。
ちょうど、最近、アメリカのケンタッキーでこんな事件があった。
(病気の男性がペットと再会して完全な快復に向かう 2014年10月16日付 Today Health)
まさに、ペットを救うことが、飼い主を救った象徴的な事件だと思う。
記事に報じられていることの成り行きを要約してお届けする。
James Wathenさんは73歳。片目のチワワBubbaを飼っていた。
が、数週間前に、倒れて救急車で運ばれてBubbaと離ればなれになってしまった。
1週間前には、かなり衰弱し、ほとんど囁くような声でしかしゃべれず、食べるのもやめてしまった。その弱々しい声で、看護師にBubbaと会えなくて寂しいと訴えた。
ペットを連れてくるのは病院の規則に反していたが、看護師たちはBubbaの行方を追った。そして、Bubbaがアニマルシェルターに保護され、そこから新しい家族のもとへ行ったことを発見した。
不思議なことに、Bubbaも最近病気になっていた。ちょうどJamesさんが食べれなくなった1週間前に、Bubbaも食べなくなっていた。
病院に連れてこられた弱々しかったBubbaは、病室からまだ20歩も離れたところで頭を上げ目を輝かせ別の犬のように元気になった。
病室での30分の再会(下に動画あり)は、Jamesさんにも同じような効果をもたらした。
ベッドに体を起こして座り、普通に話ができるようになって、食事も食べるようになった。
Jamesさんは、Bubbaとの再会を機に、完全に快復に向かい始めたのである。
(2014年10月19日「ICHIROYAのブログ」より転載)