アメリカ大統領選挙、バイデン氏が当選確実に。激戦州のペンシルベニアを制する

バイデン氏が、ペンシルベニア州やミシガン州などの激戦州を制して次期大統領の座を確実にした
投票日の深夜に、支持者の前に姿を見せたジョー・バイデン氏(2020年11月4日)。
投票日の深夜に、支持者の前に姿を見せたジョー・バイデン氏(2020年11月4日)。
ROBERTO SCHMIDT via Getty Images

共和党のトランプ氏と民主党のバイデン氏が大統領の座を争った2020年のアメリカ大統領選挙は、バイデン氏が当選を確実にした。ハフポストUS版が伝えた。

接戦になった今回の選挙。開票序盤には現職のトランプ氏が激戦州のフロリダ州やオハイオ州を制した。

しかしその後、一時はトランプ氏リードと伝えられたウィスコンシン州やミシガン州でバイデン氏が逆転。

さらに前回トランプ氏が勝ったペンシルベニア州を制して、勝利に必要な270を超える選挙人票を集める見通しとなり、バイデン氏の勝利が確実となった。

今回の選挙で、バイデン氏は7400万を超える票を集め、バラク・オバマ氏が2008年に作った6949万8516票を超えて歴代最多の得票数を記録した。これは投票率が高水準になったことが背景にあるとみられる。

また、今回の大統領選は結果が出るまでに時間がかかった。理由は新型コロナウイルスの影響で大幅に増えた郵便投票だ。

バイデン氏の支持者はトランプ氏支持者より郵便投票する割合が高いため、郵便で届く票はバイデン氏の票が多いと言われていた。

最後に勝敗の鍵となった激戦州のペンシルベニア州やウィスコンシン州で、後半にバイデン氏の票数が伸びたのは、郵便投票のためだと推測されている。

「信じて欲しい」と支持者に訴えていた

投票が締め切られて各州での結果が報じられ始めた11月4日深夜0時半過ぎ(現地時間)、バイデン氏はデラウエア州ウィルミントンで支持者の前に姿を現し、「開票には時間がかかるだろうが希望を持って信じて欲しい」と訴えた

また、ウィスコンシン州とミシガン州での勝利が伝えられた4日午後には、「勝利したことを宣言するためにここにいるのではない」と前置きした上で、「集計が終われば、我々が勝者になると信じている」と勝利への自信をのぞかせた

法廷での争いになる可能性も

バイデン氏の勝利が確実となった大統領選挙だが、トランプ氏はバイデン氏の票が伸びる中「票の集計で不正が行われている」と根拠のない主張をして、複数の州で訴訟を起こしている

トランプ氏が敗北を受け入れず、さらなる訴訟を起こす可能性は十分に考えられるため、今後のトランプ陣営の動向に注目が集まる。

注目記事