メタリカ、次回作はカセットテープ メンバー全員が10代だった1982年の音源リマスター

ヘヴィメタルバンド Metallica が次の作品をカセットテープで発売します。

ヘヴィメタルバンド Metallica が次の作品をカセットテープで発売します。毎年4月第3土曜日に行われるレコードストアデイに合わせたもので、1982年のデモテープ『No Life 'til Leather』をリマスターし、カセットテープの形態でリリースします。

Metallica といえば、言わずと知れた超大物ヘヴィメタルバンド。1983年に初のアルバム『Kill 'Em All』を発表するやザクザクとしたギターにやたらと高速なリフが特徴のスラッシュメタルブームを巻き起こし、1989年には映画『ジョニーは戦場へ行った』を題材とした楽曲『One』がグラミー賞を受賞、グルーブ重視の音楽性に方向転換した1991年発売のアルバム『METALLICA』では4週連続全米1位、2000万枚以上を売り上げる大ヒットを生み出しました。

その後もさらに音楽性の幅を広げ、ルー・リードとのコラボレーションアルバム『Lulu』の発表で物議を醸したり、南極大陸公演開催により「1年間に世界7大陸すべてでコンサートを行ったバンド」としてギネスに登録されたりもしています。

レコード・ストア・デイは、全米のレコードショップとアーティストが一体となってCDやアナログレコードを手にする楽しさを共有するというイベント。賛同する数多くのアーティストがこの日に合わせて未発表曲などのレアな作品を主にアナログレコードでリリースします。また最近はレコードストアデイに合わせてカセットテープで作品をリリースするアーティストも増えてきました。

今年のレコードストアデイに合わせて Metallica がリリースするのも、1本のカセットテープです。『No life 'til leather』と記されたそのテープはバンドの結成2年目、1982年に製作されたデモテープで、ファンの間では数百ドルで取引される代物です。

1982年当時の在籍メンバーは、オリジナルメンバーのジェイムズ・ヘットフィールドとラーズ・ウルリッヒ、ロン・マクガヴニー、そして現在は Megadeth を率いる"大佐"ことデイヴ・ムステイン。メンバー全員がまだ18~19歳のころに録音されたこの音源は、Metallica ファンだけでなく Megadeth ファンにもかなり魅力的な商品となりそうです。

もちろんこのカセットは当時のデモテープそのままではなく、リマスター処理を施したうえで、自身のレーベル Blackened Recordings のリイシューシリーズ第1弾としての発売となります。発売日は4月18日で全米のレコード店およびバンドのサイトから購入可能となる予定。また、遅れて夏頃に発売される CD とアナログレコードにはさらに未発表音源が追加されます。

ちなみに、2008年の第1回レコードストアデイでアンバサダーを務めたのが Metallica。毎年アンバサダーは著名アーティストが歴任しており、今年は Foo Fighters のデイヴ・グロールが就任しています。レコードストアデイは日本でもここ数年開催されており、今年は THE BAWDIES のROY 氏がアンバサダーとなっています。

蛇足ですが、下は2月28日 Metallica のカーク・ハメットがツイッターに投稿したツアー用の洗濯機。これを見たファンの間では「Wash 'Em All」、「Disposable Laundry」、「Some kind of Washer」、「...And Clean Clothes for All」、「un-Blackened」などといった作品名にちなんだ名付け大会が勃発しており、何やら楽しそうです。

【関連記事】

注目記事