不整地走行、1.2mジャンプ、その場で急旋回... 最新型ロボットでできることは、こんなに増えている(動画)

新型を公開するたびにキモい可愛い怖い凄いと話題を集めてきました。

投資家向けプレゼン資料が出回り話題になったボストン・ダイナミクスの二脚&車輪ハイブリッドロボ、『Handle』が正式に姿を現しました。

公開された動画では、二本脚で直立オートバランスしながら車輪で走行はもちろん、膝を折って障害物を越えるジャンプ、雪の斜面など不整地での走行、腕で50ポンド(約22kg)の荷物を持ち上げて運搬、さらに左右の車輪を逆進させその場でくるくる回る超信地旋回まで、高性能ぶりを見せつけます。

ボストン・ダイナミクスといえば、まるで生物のようなキモ怖い動きと蹴られても立ち上がる健気さで一躍話題になった四脚ロボット BigDog のメーカー。

米陸軍が出資した軍用荷役バージョン LS3 や超高速走行の Cheetah、二足歩行のヒューマノイド型 Atlas など、新型を公開するたびにキモい可愛い怖い凄いと話題を集めてきました。

最新作 Handle は、ボストン・ダイナミクスが従来から追求してきた生物模倣の自律歩行に、足先の車輪による高速走行を組合せたロボット。

平らな地面では車輪で効率的に走り、不整地では歩きに切り替えたり、脚の関節でバランスをとったり障害物を乗り越えるなど、車輪と脚の良いとこどりがコンセプトです。

諸元は立ち上がって身長約2m、走行速度約15km、垂直ジャンプ約1.2m。バッテリー動力のモーターと油圧アクチュエータ駆動。一回の充電での走破距離は約24kmなど。

車輪と脚の両立に加えて、全身の駆動関節がわずか10箇所しかなく、従来の歩行ロボットよりも大幅にシンプルな設計を特徴としています。

ボストン・ダイナミクスは Google (の親会社であるAlphabet)が傘下に収めたことでも知られていますが、Google では収益に結びつくまで時間がかかるとの判断から、トヨタやアマゾンなど他社への売却を模索している、との報道もありました。

すでに人間用の環境でも限定的な仕事ならこなせそうですが、倉庫や工場では複雑で高価な汎用ロボットよりも、環境にあわせた産業ロボットがすでに導入されているのが難しいところ。100kg程度を背負ってもこの運動性とバランスが実現できれば、どこでも自由に移動できるパーソナルモビリティとして乗用もありかもしれません。

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