ランボルギーニは、米国フロリダ州で開催されたクラシックカーの祭典、アメリア・アイランド・コンクール・デレガンスに、写真の1971年製「ミウラSV」を出展した。このミウラはただのミウラではない。ランボルギーニの歴史的モデルに関するレストアや鑑定を行う部門として2015年春に新設された、PoloStoricoが完璧に修復した逸品だ。
このシャシー・ナンバー「4846」を与えられた個体は、ミウラの高性能版「SV」の量産前試作車として、1971年のジュネーブ・モーターショーでベルトーネのブースに展示された車両だ。その年、ランボルギーニのメイン・ステージを飾ったのはあの「カウンタック」だった。同社によれば、このミウラSVは「真のワンオフ」で、従来型にあたる「ミウラS」のパーツを引き継ぎながら、後に市販されるミウラSVの新たな特長も備えた1台であるという。
歴史はさておき、とにかくこの素晴らしい出来栄えを見てほしい。ランボルギーニはこのミウラのレストアにかなりの情熱を注ぎ込んだようだ。PoloStoricoが全てのボディ・パネルを精査し、美しい「Verde Metallizata」カラー、つまりメタリック・グリーンに仕上げた。同社によれば、全てのコンポーネントが修復あるいは交換され、その過程では「徹底的なリサーチ」を行ったという。それにしてもなぜ今、アメリア・アイランドで公開するのか? PoloStoricoのトップがその質問に答えている。
「今年は、ランボルギーニ ミウラが50周年を迎えたアニバーサリー・イヤーだからです」と、エンリコ・マフェオ氏はプレスリリースで述べ、「この車両は、現代のスーパー・スポーツの先駆けとして広く知られるミウラのアイコン的な魅力を表現しているだけでなく、ランボルギーニの最も確かなレストアを提供するPoloStoricoの専門的な技術力を示す実例として、完璧な1台と言えます」と語っている。
このミウラSVは、PoloStoricoチームが手掛けた最初のプロジェクトだ。画像を見れば、ランボルギーニのビンテージ・モデルを巡り、何やら大きな動きが始まったと理解できる。
By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
(2016年3月16日Autoblog日本版「ランボルギーニのレストア部門が手掛けた最初の1台、1971年製「ミウラSV」がコンクール・デレガンスに登場」より転載)
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