ピクセル風の斬新なデザインで世界中で話題となったノルウェーの新紙幣に引き続き、パスポートの新デザインが発表されました。
カラフルでシンプルな、おしゃれな手帖のようにも見えるパスポート表紙デザイン(Photo: Neue Design Studio)
身分証明書の不正利用防止を強化するために、パスポートと滞在許可証の新デザインを今年度2月に募集したノルウェー警察。「一般大衆に受け入れられる、デザイン性の高いユニークなコンセプト」という募集要項で、最終的に選ばれたのはオスロにデザイン事務所をかまえるネウエ・デザイン・スタジオでした。
この光景を一目見ようと、世界中から観光客がノルウェーに訪れる、フィヨルド(Photo: Neue Design Studio)
テーマは「ノルウェーのランドスケープ」
選ばれたデザインのテーマは、ノルウェーの絶景5大フィヨルドに数えられるガイランゲルフィヨルド、ノルウェーの山々、満月の夜に輝くオーロラと太陽。ノルウェー観光、見どころの代名詞でもある「自然景観」がパスポートのデザインとして選ばれました。
ノルウェーといえば、映画『アナと雪の女王』の製作スタッフが現地を訪れ、雄大な自然からインスピレーションを受けて映画が制作されたことでも有名です。
冬の夜空で美しく舞うオーロラ(Photo: Neue Design Studio)
新紙幣デザイン→「北欧ノルウェー新札デザインはカラフルな「海」がテーマ」
10月7日に新紙幣デザインが発表された時は、「芸術品だ」という評価が海外各国のメディアから挙がる一方、「なんて醜いデザイン!」という両極端な反応がありました。10月31日に発表されたパスポートのデザインは、新紙幣ほどは斬新とはいいがたいかもしれません。しかし、これまでの当たり前だった公共デザインを一新しようとする、冒険的なノルウェーの姿勢には、個人的にはわくわくします。