少し前の事ですが・・・・
2013年クリスマスイブに、初めてJoel Robuchon (ジョエル・ロブション)に連れて行ってもらいました。
旅行から帰ってきた日だったので、帰って、着替えて・・・
電車の中でもなぜか、緊張。。。!
その日の恵比寿はホントに寒くて寒くて。
ガーデンプレイスには予想以上の人が溢れていて
みんなツリーの前で携帯をかざして自分達とツリーを収めようと必死でした。
そんな人ごみを切り抜けたところに
お城みたいな場所がありました。
ってかこのお城風の建物、何度も何度も目にしていたけれど
中に何があるかなんて考えた事なかった。
ディズニーランドみたい、なんて思ってました。
まずはシャンパンで乾杯★
サーブされるお食事は
目が回るくらい、一つ一つが芸術品でした。
さて、一気にいくよ☆!!
*ちなみに、この日は限定クリスマスメニューだったようなので今はメニューが変わっているとのことです。
シェフの友人いわく、クリスマスはいつもの2階以上のお値段だそう!じぇじぇじぇ。でも、具体的にいくらかは存じないです。
さて、お店を見回すと、優雅な間取りですが席はいっぱい。
いつもは一晩50名ほどのお客が、二回転の100名以上予約が入っているということだから、そりゃそうです。
お店は静かなのかと思ったら、結構ワイワイしていました。
でも、会話はささやくような小さい声でも聞こえたよ。
ジョエル・ロブションに来る人達って
ものすごいお金持ちなんだろうなあと思ってました。
リクエストに応え、最大限「令嬢風」を決めこんで来たつもりだった私。
マダムとかお嬢様すぎる人達がいっぱいいるんだろうなとも思ってた。
周りを見回すと結構"ふつー"な人がいたんです。
率直に言って、わたしは最初客層に少しびっくりしていました。
私達の後ろには、ニット帽をかぶってきていて、途中で脱いでいる男性。
彼が連れた女性はおそらく20代前半かな?
ニットワンピがお尻の線を強調していて、少しギャル風。
始めの方に桃クロのお話をしていたのが聞こえたw
正直に言って、わたしは「ああ、この人達がもし煩くしたら嫌だな」と思ってしまった。
隣のカップルはというと、
少し強面の30代か40代のお兄さんとお姉さん。
腕時計以外にもジャラジャラとついていて、顔は日焼けサロンで焼いている感じでした。女性は見えなかった。
客層は年齢層で言えば、20-30代から50-60代まで幅広いのも印象的でした。
高級フレンチだから、きっとそれに見合うものすごいハイソな人達がたくさんなんだろうなあという変な期待があったのです。
料理だけ考えていればいればいいのに、この私の余計な期待と言ったら><!
言い訳になるけれど、よく人を集めて場を作るので「その場に集まる人はどんなタイプか」に対して敏感でありたいという気持ちがあるのです。
でも、ロブションでは私もその「フツー」なひと。
初めて来ました感ばりばりのキョロキョロなんだった。
そのとき、あるCAの言葉を思い出しました。
「ハワイ便は大変だよ。初めて海外に行く人も沢山いて、おばあちゃんやら子供やらで要求がいつもよりも何倍もするんだから。ビジネス線は慣れている人が多いからすごく楽。」
でも、ハワイが初めての海外旅行、それをきっかけにしょっちゅう行きはじめる人も多い。だからキッカケとなるように良い経験になるようにしたい、と言っていました。
クリスマスのロブションはハワイ便みたいな感じ。
特別だから来るのです。前々から楽しみにしている、初めてのひとがいっぱいいる。
そこにはトラブルもきっと一杯起こると思う。
でも一人一人に笑顔で対応していたスタッフのみなさん、さすがだなあと思いました。
事実、わたしがうるさそうだなと思ってしまったカップルにも、強面のお兄さんにも、
スタッフのみなさんは変わらない丁寧だけれどフレンドリーな接客をしていました。
そして、当たり前だけど強面の人が怒鳴る事もなかったし、若いカップルが騒ぎだすこともなかった。
結論。
高級フレンチに見合わない人なんて、殆ど居ないんだろうな。
接客と料理で、それなりの行動になっちゃう。
マナーも、こうでなきゃああでなきゃとして考えるよりも、
美味しいと喜んで食べていて、丁寧なスタッフさんに同じように接していれば、
上品になっていく。
わたしたちは、料理だけでなくてその経験を買って、学んでいくんだなあと。
NHK教育「幸福学白熱教室」第1回「お金はあなたを幸せにしますか?」に出て来た
<幸福になるためにお金を使う3つの法則>。
1、経験としてお金を使う
2、ご褒美のためにお金を使う
3、他の人のために投資、贈り物としてお金を使う
これでいうと3つともカバーしてるんですよね。
つまり、高級フレンチに見合う人・見合わない人関係なく、
ここでお金を使う事で「幸せな気分になる」です。
だから一見わたしが見合わないと思った人も、いわゆるなマダムも、皆幸せになるお金の使い方をすることで、段々ここに見合う人になっていくのではないのでしょうか。
「一流になるには一流を知らなければならない」
そんな格言がありますよね。
わたしもお礼に一流になるしかないかな! ^^
(2014年1月12日「Fashion Flight」より転載)