女性の活躍推進はいまや国家プロジェクトです。その主役の女性たちは、いったいどんな思いで働き、どんな未来を描いているのでしょうか──。アエラは、2015年7月に、特集「働く女性 5つの壁」という特集を組み、働く女性を応援するイベント「ウーマン・イン・ソサエティ」を主催する女性誌「ELLE」と共同で、主に20~40代の働く女性519人にアンケートを実施し、その"素顔"を探りました。
目立ったのはキャリア志向の強さです。回答者の約6割が「キャリアアップしたい」と回答。一般的に、女性は管理職になりたがらない、子育てなどを重視して仕事をセーブしがち、などと言われますが、数字からは仕事への意欲がかなり高いことがわかります。
しかし、職場にはいまだ女性のモチベーションを下げる要因も多いことが判明。「働いていて、女性が不利だと感じた」人は45.7%と、約半数が不平等を感じた経験をもつと回答しました。
また、「最終決裁をもらうときは、男性上司を同席させたほうが決まりやすい」(30歳・会社員)「自分より仕事ができない男性が出世した」(30歳・会社員)など、男社会の壁を感じるという声も。企業の中で壁や働きにくさを感じることがあり、その結果、「転職」や「起業」を選択肢にする人も多いようです。
同アンケートでは、人生での優先順位や将来思い描くキャリアについての質問も行いました。そこから見えてきたのは、キャリア志向だけではなく、ワーク・ライフ・バランスを重視したいという強い希望です。人生の優先順位で最も高かったのは、「家族との時間(41.2%)」で、「仕事のやりがい(39.1%)」を上回りました。
「将来思い描くキャリアは?」の質問に対しては、「70歳まで現役で働きキャリアを持ち、専門分野で活躍していたい」、「キャリアアップをしつつ、結婚、出産をしても働き続けたい。公私ともに充実させたい」など、仕事と自身の生活を両立させながら、長く働きたいという声が目立ちました。
※(AERA 2015年8月3日号より抜粋・再構成)
オンオフ双方を充実させるためには、自らの時間を管理し、有意義に使うタイムマネジメントがカギを握ります。そこでアエラでは、2016年3月23日(水)19時から、働く女性を対象として、タイムマネジメントをテーマにしたイベントを開催します。アエラに連載を持ち、日本とオーストラリアを行き来しながら仕事と子育てを両立されている小島慶子さんと、やはりワーキングマザーである編集長の浜田敬子によるトークショーを開催。時間の有効な使い方について考える場を目指します。イベントの詳細や申し込みは以下URLをご覧ください。