マレーシアで働くバームーです。
僕が今まで住んだ街は、京都、別府(大分)、ゴールドコースト(オーストラリア)、
東京、上海(中国)、ジャカルタ(インドネシア)、クアラルンプール(マレーシア)。
親の転勤は一切なく高校卒業まではずっと京都だったので、約10年で7ヶ所も移動しています。
ちなみに東京の中でも3ヶ所に住んでいたので、引っ越し回数は既に10回を超えています。なんと落ち着きのない!
そんな僕が4ヶ国での仕事経験から思う、「ぶっちゃけ海外で働くってどうよ?」という話をお伝えします。
僕がマレーシアを選んだ、たったひとつの理由
そんなヤドカリ人生の僕ですが、仕事はまだ2社目。
1社目は日本最大手の人材会社で、東京で働いた後に上海へ駐在経験をしました。
その後日本に戻りましたが、ひょんなご縁から退職しマレーシアで働くことになり、今に至ります。
なぜマレーシアを選んだのかというと、「自分のやりたいことが実現できるフィールドはどこか」を追いかけていたら、たまたまそれがマレーシアにあったという感じです。
ちなみに、僕のやりたいこととは「Work in Life」環境の実現。
日本ではワーク・ライフ・バランスという言葉が流行っていますが、僕の考えは少し違っていて「バランスをとるのではなくどちらも楽しむ」ということ。
仕事は人生の1/3の時間を占めると聞きますが、その人生の1/3を楽しく過ごせる環境を作りたい、かつ、その環境を最大限広げたいというのが僕の考えです。
まずは会社立ち上げというフェーズで働き、その環境づくりと自分自身の経験を積むためにマレーシアに来ました。
なので、マレーシアという国にこだわりがあるわけではなく、自分のやりたいこと、実現したいことができるフィールドがあるのであれば、世界中どこに行ってもいいと僕は思っています。
ここからは働く場所が4ヶ国目となる僕の主観で、「ぶっちゃけ海外で働くってどうよ?」という視点で書いてみたいと思います。
日本人が海外で働く必要ってあるの?
結論から言うと、何か目的でもない限り必要ないと僕は思っています。
GDPは約500兆円(世界第3位/シェア6%)、平均年収は約400万円で世界17位。
世界トップクラスの治安の良さ、水道水も飲める。300円台で牛丼が食べられて、お寿司は一皿100円からあります。
トイレはどこに行っても綺麗で無料。
警官は賄賂を求めないし、道路もしっかりと修繕されていて安心して歩けます。
電車は時間通りに来て、都市部では電車やバスで行きたいところへほとんど行ける。
こんな素敵な国は世界中どこを探してもないと思っています。
つまり、そんな快適な環境を捨ててまで得たいものや実現したいことがないと、
海外での仕事は続かないと思います。
例えば、海外で働くことだけを目的に働いていて、特にやりたいことがないため現地で転職を繰り返してしまう人や、国だけを変えて同じことを繰り返す人を僕は実際に見てきました。
海外はチャンスの宝庫
日本は恵まれていると書きましたが、逆に言うと、海外にはまだまだな部分もたくさんあるということです。
これは社会制度、インフラ、企業、サービスなど全てに言えます。
海外に行かれたことがある方はひとつでも気になったことがあると思います。
その、気になったことが違いであり、また機会でもあるということです。
現地で生活をすると不便やストレスを感じることも多いでしょう。
お腹も一度は壊すでしょう。(正露丸は必需品です!)
でもそのぶん、自分自身も、お腹も(笑)強くなれますし、多様な文化や価値観に触れることで視野もグッと広がると思います。
不便に感じるということは、そこには機会があるということです。
日系企業の現地法人であれば組織はそんなに大きくないところが多いので、自分の影響力を強く発揮できる可能性も高くなります。
若い時から現地の社長の近くで、経営に近いポジションで働けることもありますし、場合によってはその意思決定に関わることもあります。
言語の上達は自分次第
現地は、言語が学びやすい環境にあります。
あくまで「学びやすい」というのがポイントで、
そこに住んでいるだけでペラペラになったという人はあまり聞いたことがありません。
言語を習得している方々はそれぞれに努力をしてきているはずです。
例えば、僕が中国にいた時には仕事後に週2-3回、1時間半ほど家庭教師から中国語を勉強していましたし、週末にはSkypeで英語のレッスンも受けていました。
当時、僕と同じように家庭教師をつけていた人で、まだ中国にいる人はもうペラペラになられています。
家庭教師をつけるかどうかはあくまで勉強の手段なので、自分に合うやり方でいいと思います。
現地にいるという大きなメリットは「実践の場が多い」ということです。
タクシーに乗って(特に東南アジアのタクシーは驚くほど安い!)行き先を細かく現地語で伝える。電話でレストランの予約をしてみる。
スーパーで、袋はいらないと言ってみる。
いつも行くコンビニでお気に入りの店員さんに「今日もかわいいね」と言ってみる......などなど。
実践の機会を多くもつかどうか、これも結局は自分次第だと思います。
海外の経験は今後どれくらい役に立つの?
これを言うと身も蓋もないかもしれませんが「その人次第」です。
冒頭で書いた、何か目的があって海外で働いている人はその経験が自分の力となり将来に生きると思います。
反対に、ただ海外でのんびり働いているだけであれば、何も身につかずに、むしろ日本で働いている同世代の人よりも取り残されるくらいになっているかもしれません。
ただ、ひとつ言えるのは日本や日本企業にはもっと海外を知っている人材が必要ということです。
この需要は今後しばらく続いていくでしょう。
数年前までは英語が話せるというだけでグローバル人材と言われたものですが、今後は自分たちとは違う国や地域の文化、風習を理解しているということがグローバル人材に求められる必須項目でしょう。
となれば、海外での経験は非常に役に立つと思います。
最後にこの方のお言葉を。
『Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.』Steve Jobs (1955-2011)
(あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない)
これから、アジアで働くこと、マレーシア現地で働いて役に立つ情報など発信していきますね。
どうぞよろしくお願いいたします!
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ライター
バームー/BaMu
1986年京都出身。立命館アジア太平洋大学を卒業後、㈱リクルートエージェント(現・リクルートキャリア)新卒入社 。その後転職し、日系企業のマレーシアの拠点立ち上げメンバーとしてジョイン。 今まで訪れた海外の国と地域は17ヶ所。圧倒的なプラス思考で、どんな時でもポジティブに生きています!夢は宇宙旅行。好きな言葉は「今がすべての出発点」。
ビジネスやキャリア系ネタを中心にジャンルに縛られずに定期的に発信しています。
週刊ABROADERSは、アジアで働きたい日本人のためのリアル情報サイトです。海外でいつか働いてみたいけど、現地の暮らしは一体どうなるのだろう?」という疑問に対し、現地情報や住んでいる人の声を発信します。そのことによって、アジアで働きたい日本人の背中を押し、「アジアで働く」という生き方の選択肢を増やすことを目指しています。
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